3500年前の美女の懐から世界最古のチーズ見つかる(動画あり)

3500年前の美女の懐から世界最古のチーズ見つかる(動画あり) 1

長熟チーズ愛好家よ、いざ新疆へ向かわん!

中国北西新疆地区タクラマカン砂漠の小河墓地No.5から出土したミイラからなんと3500年のチーズが検出され、「世界最古のチーズ」と騒がれています。

検出したのは独マックス・プランク分子細胞生物学研究所のアンドレイ・シャブチェンコ(Andrej Shevchenko)研究員たち。チーズは、まるで冥土の土産を抱かせるように、ミイラの両胸に飛散していました。

小河墓地といえば、新疆文物考古研究所が2000~2005年に発掘した栗毛のミイラ「小河美女(Beauty of Xiaohe)」が世界的に有名ですよね。以下は出土のときの模様です(4:33~)。

悠久の時を超えて微笑むミイラは「真的非常美」だったと語る新疆文物考古研究所所長。感動がそのまま伝わってくるようですね。北京大学の年代解析では「3800年前」と出ています。

チーズは生ものですが、この墓はたまたま虫も住まない急速ドライな環境たったので、長熟向きだったようですよ。動画でも17:42から図解してますが、USA Todayはこう解説しています。

1930年代にスウェーデンの考古学者が発見したこの墓は、世界最大級の砂漠、タクラマカン砂漠の不毛の大地にある。

今では干上がった河、そのほとりにある巨大な砂丘の頂。そこに青銅器時代の人々は同胞の遺体数十体を大きな木舟のようなものに横たえて弔った。舟は牛革でぴったりくるまれており「真空パック」のような状態だった、とシェブチェンコ氏は語る。

砂漠の乾燥した空気と塩分を大量に含む土壌が相まって、普通あり得ないレベルまで腐食を食い止めた。

古さもさることながら、今回の発見は昔のチーズ発酵法を窺い知る手がかりとしても注目を集めています。成分を解析してみたところ、バクテリアとイースト菌から発酵された今のカッテージチーズみたいなチーズで、乳糖は入っていなかったんですってよ?

7000年以上前のチーズのこし器の破片はポーランドで出土してますが、チーズ現物はこれが最古。気になるのはお味の方ですが、ぜひあの15億年前の水を試飲したNASA科学者を見習ってひとがんばりしてほしいところですね。

USA Today

Ashley Feinberg(原文/satomi)