Facebookページリーチ激減り、ただ乗り終了のお知らせ

2014.03.31 07:00
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いいね増やしても(買っても)、リーチするのにお金がかかるとは…。

「Facebookはお金と目玉をもってる顧客にリーチする最善の方法です」と言って無数のセレブ、バンド、ブランドに公式ページを作らせてきたフェイスブックが、このところオーガニックリーチの範囲を大幅に狭めています。

オーガニックリーチとは、無料でページに投稿した分の配信数のことですが、大体どれぐらい減ってるのか? デンマークのKomfoが行った調査では去年8月から11月で「42%減った」ようですし、米Ignite Social Mediaが大手21社のページを対象に行った調査では去年12月1日以降、平均で44.3%の減少が確認されています。

職業柄フェイスブックのマーケティング戦略に詳しい筋が匿名でValleywagに教えてくれた話によると、現在同社は「投稿のオーガニックリーチ(無料投稿配信数)を1、2%まで下げる」途中みたいですよ?

これは全ブランドが対象です(一般ユーザーは関係なし)。例えば、ネット戦略にかなり力を入れて1600万人以上いいね!を獲得したナイキも、ただ投稿しただけでは100分の1の16万人のニュースフィードにしか流れないってこと。米ギズ運営元ゴーカーも読者のかなり大きな部分をFacebookの無料配信からの流入に頼っているのですが、Facebookを宣伝に活用している企業はみなお金を払わないと、いいね全員に投稿を届けられないことになります。

ナイキは1%でも16万人だから結構な数ですけど、僕が好きなNYのレストラン「Pies 'n' Thighs」なんて3281いいね!しかない(大体は最新情報が本当に欲しい地元民だと思うのだけど)ので数十人しかリーチできなくなる計算。もっと小さな店だと、ひとり…とか。それもリーチした相手が本当に読んだとして、ですからねぇ…。

1、2%で嫌なら、もちろん広告料を払えば全員に配ってもらえます。が、大企業だとお値段もそれなりになりそうですね。

「企業にとっては大激変だ」と情報元は言ってました。パニックされると困るので、フェイスブックは「戦略の方向転換」という奥歯に物の挟まったような呼び方をして1社ずつ説明してます。でも手遅れかも。マジソン街(米広告業界)ではちょっと前からエンゲージメント数が「激減り」した話がもうになってるので。

教訓はふたつ。まず、「ブランド」は所詮ブランド、いくら身近にフレンドリーに見えても所詮は宣伝ってことですね。ナイキが新作シューズの写真を無料で何百万人に一斉配信できなくなっても困るのはナイキだけ。まあ、ちっちゃな店や人も自己PRに使えなくなっちゃいますが。やっと獲得したフォロワーもカーテンで仕切られて、お金出さないと出してきてもらえないなんて、これまで一生懸命やってきた人はバカを見ますね。

教訓その2。フェイスブックも所詮は会社、慈善事業でも非営利でもアートプロジェクトでもないってことです。 儲けは二の次で、綺麗なもの、いいね取れるものを作れば、儲けは空から降ってくる、なーんてのはテック業界が植えつけた幻想、まやかしです。世界のナイキが儲けなきゃならないようにフェイスブックも儲けなきゃならなくて、単に後者の無料トラフィック誘導のホースが干上がって悲鳴をあげるのは前者ということで。

フェイスブックにもコメントをお願いしましたが返事はまだありません。代わりCnetには「オーガニックリーチを減らすのは事実だ」と言ってます。ここで報じた1、2%という数字については「ページと投稿に応じて変わるので具体的数字は出していない」としながらも、「どんな媒体でもそうだが、人にコンテンツを見せたい場合、企業がとれる一番の戦略は有料広告だ」と語ってますよ。


UPDATE:Social@Ogilvyが100社以上を対象に行った最新調査でも、ピークの10月から2月までに49%減って平均6.15%、いいね50万以上の大手は2.11%という結果です。情報筋からはコミュニティ管理者に「近い将来ゼロになる覚悟で」という非公式のアドバイスが行われているそうです。

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Image via Shutterstock
関連:Facebookページリーチの低下:投稿の宣伝でどれくらい巻き返せるか

Sam Biddle(原文/satomi)
 

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