HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ!

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 1

いいっ!

HTCの発表会後、ソッコーレビューです。

昨年の初代HTC Oneの評判は上々。特に米Gizmodoは絶賛していました。だからこそ、HTC One 2014は、後継機として大きな期待がのしかかっているのです。その期待に果たして応えられるのか…。

結論からいいますと、応えてる!

では、早速触ってきた米Gizmodoのレビューをどうぞ。

新HTC Oneとはそもそも何?

HTC Oneとは、HTCの新Androidフラッグシップ端末。ギズモードもお墨付き好端末。さらーっとスペックを説明すると、5インチのスーパーLCD 3スクリーン、Cualcommの2.3GHzクアッドコアSnapdragon 801プロセッサ(※アジアでは2.5GHz)、RAMが2GBで新デザインの「UltraPixel」カメラ搭載、2つ目のレンズあり、自画撮りもお手のもの。バッテリーは2600mAh、容量拡大のためにマイクロSDカードスロットあり。OSはAndroid 4.4 (KitKat)にHTCのSense 6.0が乗っかっている。カラーバリエーションは、ガンメタルグレイ、グラシアルシルバー、アンバーゴールドの3色。

まさに素晴らしい!と言える端末である。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 2

なんで注目なの?

スマートフォンと言えば、デザインを売りにするもの、機能に着目するもの、またバッテリーパワーを誇るものをいろいろ。が、HTC Oneは全部取り。全部の良い所をとった真ん中に位置する端末だと言える。また、そのカメラにも注目。ここ近年で、最も革新的なスマートフォンカメラ技術を搭載。もちろん、初代HTC Oneが良端末だったのも、注目する理由の1つ。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 3

デザイン

昨年の初代HTC One同様に、2014年モデル(公式にはHTC One (M8)と言うようだが、明確にするため本文中では2014年モデル、今年モデルと呼ぶことに)もアルミニウムの黒が前面に押し出されている。が、2014モデルの方がよりメタル。昨年の初代端末は、端末の周りにプラスティックもそこそこ使用されていたが、2014モデルはどこを見てもメタル。メタルルックのメタルック。また、角ばったエッジが少しまるくなっているようにも感じる。ずっしりとしたデザイン、それが魅力。

初代と比べると、大きくなった。1/3インチ(約8.5ミリ)ほど長く、1/10インチ(約2.5ミリ)ほど幅広に。重さでいうと半オンス(約14グラム)強増えた。この大きさ重さアップにし対して得られるのは、0.3インチほど大きくなったスクリーン。ちょっと割にあわない気がするが…。HTCは、スクリーンサイズ競争に負けてられるかと思ったのかもしれないが、この大きさは痛い。例えば、同じスクリーンサイズ(5インチ)のNexus 5は、もう少し小さい。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 4

もちろん、重さアップには利点もあるわけで。ないとダメなわけで。電話端末では最高サウンドシステムと言えるHTCのBoomSound機能が搭載。デュアル前面スピーカーで、初代モデルからその音質はかなり向上。マルチバンドアンプ新機能も搭載。音質のバランスを整え、高音/低音のパフォーマンスを向上させただけでなく、初代と比べると25%も音量がアップしている。洗面所に置いて音楽を流せば、お風呂でシャワー浴びていても聞こえるレベルだろう。スマートフォンというか、ラップトップのスピーカーと比較できる音量だ。

大きさアップにももちろん利点があるわけだが、それはやはりバッテリー2600mAh。LTE、NFCラジオ、赤外線もサポート。ワイヤレス充電はないものの、これはアルミボディには相応しくないとう理由で搭載されなかった様子。前面カメラは5メガピクセル、HDR写真も1080p動画もサポートの夢の自画取り祭。さらに、f/2.0の明るい広角レンズで自画取り、複数人のみんなで自画取りがより簡単になるのも嬉しいところ。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 5

噂にもあったちょっと変わったカバーDot Viewにも注目。簡単に言うと、穴あきケースで、時間や着信等、ちょっとした情報はカバーを開けることなく見ることができるというもの。このカバーまで手にしてチェックする時間はなかったが、変な機能という印象は拭えない。スクリーンはAMOLEDではないので、特定のピクセルだけを光らせることは不可能。つまり、このカバー使ったところで特にバッテリー節約になるわけでもないじゃん、と。ちなみに、こちらのカバー50ドル。(表示されている様子はとてもカワユイので、ファッション感覚でしょうかね。)

背面カメラ(メインカメラ)は、本端末のスター機能とも言える目玉。上部真ん中についた4 UltraPixelカメラ。ちなみに、昨年と同じものだが、新たな提携先から新たに作られたイメージセンサーが搭載されている。これによって、光がより入るように。さらに注目はカメラが1つじゃないところ。デュオ! Duo Cameraシステム搭載! メインカメラの横に、小さな2台目が寄り添うようについている。これは、撮影用のカメラではなく、奥行きを量るためのもの。この奥行き情報をピクセルごとに反映させる。この仕組みによって、例え暗所での撮影でも、ハイスピードなフォーカスを実現している。また、ピクセルごとに情報を記録するため、HTCの独自の編集ソフトでいろいろ写真編集を楽しむことも可能(詳しくは後述)。カメラギークならば、今までの手ぶれ補正が見えなくなるのは残念かもしれないが、このDuo Cameraシステムは、手ぶれ補正をデジタルで行っている。結果、悪くない仕上がりに。

初代モデルには、自動でフラッシュの強さを調整するSmat Flashが搭載されていたが、今年モデルはSmart Flash 2.0となり、なんと色まで調整する。2種類の色トーンが違うフラッシュを自動でコントロールし、ビックリの1000色以上もの組み合わせを作ることができるという。下がそのサンプルショット。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 6

使用感

◆パフォーマンス

今年モデルを手にして最初に気づくのは、そのずっしりとしたいい印象。メタルは触ってもクール、実にハイエンド端末として上手くできている。次に、電源を入れればそのスピードに気づく。オフからオンまで、10秒もあれば使える状態に持っていける。これは速い。これは嬉しい。ちなみに今最も速いと言われるNexes 5と同じレベル。電源入れた後、待たされることはない。この端末を使うと、今まで他のスマートフォンでどれだけ待たされていたかが身にしみる。また、スクリーンのスワイプ、アプリのフォルダ、起動も素早い反応。タッチしてすぐに動く、速いはやいハヤイ! 待てない人、待つのが嫌いな人にとっては、絶好の端末と言える。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 7

スピードがある、とならば心配になるのはパワー、電源の問題。が、ここもしっかり対応されている。HTC曰く、1度の充電で2日目までいけるとのことだが、ハンズオンではそこまではなかった。しかし、ヘビーユーザーである私が、ゲームして地図見て、ストリーミングして、ネットブラウジングして、電話して、カメラをめちゃくちゃ使っても、1度の充電で、その日の夜までは十分もった。普通使いなら、15%を切るのは日付も変わった午前2時3時頃だろう。ターンバイターンナビを1時間半も使った酷使した日でも、午後8時半まで15%を下回ることはなかった。ちなみに、これは通常モードでの使用。Extreme Power-Savingモードを使えば、後ろで起動しているものを最小限に抑えるため、バッテリーの保ちはもっといくだろう。バッテリーで定評のあるDroid Maxxまではいかずとも、十分だと言えるパワーだ。

また、Qualcommの新たなQuick Charge 2.0技術にも対応している。Qualcomm曰く、通常ならば充電に270分かかる端末も、Quick Charge 2.0ならば96分にまでスピードアップするという。ここまで盛り上げておいて残念なのは、端末とセットでついてくるのは、Quick Charge 1.0だということ。先述のパターンならば、1.0なら144分で充電完了。

あくまで対応しているというだけで、2.0希望者は、今年後半に発売されるアダプターと共に別購入となる。

◆ソフトウェア

Android純正主義ユーザーは、HTCのSense 6.0に戸惑うかもしれない。が、それも最初だけですぐに気にならなくなる。Jelly Bean以降のAndroidは、実に洗練されてきて、シンプルでコンシスタントな使い勝手の良さがある。Sense 6.0はもちろん5.0よりも優れており、Androidよりも若干ラフな印象だろうか。イライラくる所は多少あるものの、大騒ぎするまではない。(例えば、電源ボタンの長押しでサイレントモードのショートカットにならないとか。)が、残念ながら1つだけどうにも我慢ならないイライラポイントがある。キーボードだ。HTCのSenseキーボードは、端末をコンクリに叩き付けたくなるほどイライラくる。打ち間違いやご送信をここまでやってしまうのはこれが初めて。SwiftKeyのキーボードに返れば、問題なしなのだが、一言言わずにはいられないイライラだった。

HTCはSense 6.0においてBlinkFeedも向上させてきた。ホーム画面にニュースやSNSの通知を表示してくれる機能だが、向上といってもまだまだのレベルでいまいち。すごくいまいち。HTCの賢明なところは、これがデフォルト機能ではないところだろう。使わなければ問題なし。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 8

Sense 6.0も悪いとこばかりじゃない。もちろん成功個所もある。例えば、カメラアプリは完全にSense搭載が上回っている。べた褒めできる。今まで使ったカメラアプリの最高峰と言っても過言ではない。それくらいべた褒め。

ものすごく単純に使いやすい上に、様々なアドバンス機能へのアクセスもそろっている。モード間の切り換えは見事の一言。それもこれも、そのスピードのおかげだ。

また、ジェスチャー機能の搭載もSenseは勝っていると言える。LGのG2にも似ているが、例えばダブルタップでスリープ解除ができる。G2と違うのは、その精度の高さ。ジャスチャーの成功率は95%! 端末の大きさから、上部についている電源ボタンに指をかけにくいので、ジェスチャーはきっと多用することになるのでは。上から下にスワイプすれば電話。右からのスワイプで先日したBlinkFeedへ。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 9

◆カメラ

アプリは横において、カメラとしてみると少々バグがあるようだ。もちろん、カメラのスピードは抜群だ。フォーカスの素早さ、シャッターにラグなし。何にしても待つということほぼない。シャッターの代わりにボリュームボタンを使えるのも嬉しい。が、肝心の画質のなると、まずまずというところ。画質が機能の素晴らしさに追いついていない。初代HTC Oneよりは、とくにカラーバランス等アップグレードされている。が、Nexus 5と比べると、そのディティールの差が見える。圧縮によるノイズも見られるため、暗所撮影では、これがより目立ってしまうだろう。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 10

面白いのはDuo Effects機能。背景を自動でボケさせてくれるのだ。背景をぼかすことで被写体が生きてくる写真があるから、嬉しき脳。時に、予想以上にいい感じの写真になるので、実にユニークな機能だどと言える。が、100%完璧というわけではない。ボケさせるべき背景と、そうではないメイン被写体が上手く認識されていないことがある。上のGIF画像を見るとわかりやすい。これは、ピクセルを「ゾーン」としてグループ認識していることが原因なのだろうが、電話端末がより素早くプロセスするためにはしかたない。でも、残念。HTCのカメラ担当者が、これは今後ソフトウェアのアップデートともに精度向上させると話していたので期待したいところ。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 11

Duo Cameraのその他の機能もなかなかユニーク。視差を利用した「Dimension Plus」もその1つだ。カメラを傾けることで、2D画像が3Dぽくなるのは面白い。けど、だから?て感じもしなくないけれど…。実際のところ、Duo Cameraの機能は、ユニークだが実用的ではない。

つまり、この端末のアプリ/機能は実用的ではなくちょっと馬鹿げている。しかし、同時にそのアイディアには目をみはるものがある。新しすぎて、みんなどうしたらいいのか戸惑っているのかもしれない。HTCは同時にカメラ用のSDKもリリースしているので、今後誰かが画期的な活用法を見つけることに期待しよう。ちなみに、InstagramやFacebook用の写真には十分なクオリティだ。ただ、フルサイズではいま一つというだけ。

動画のクオリティは安定している。スタンダード1080p/30モードでも、1080p/60モードでも。むしろ後者の方がより安定しているとも言えるくらい。他のフラッグシップモデル達と同様に、  HDR動画対応だが、これも端末と同じくいまひとつ。デフォルトでHDR動画撮影するユーザーはそんなにいないからだ。スーパースローモード(720p/120fps)もある。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 12

HTCがフロントカメラに注目したのは納得。多くの人が自画取りやSkype通話等で、フロントカメラを多用しているのは事実。広角化したことで、より光がはいるし、フレーミングも容易になった。通常の2メガピクセルではなく5メガというのも嬉しい。これは使い勝手がいい。また、顔認識のFace Unlockも認知度が高く便利である。

1つ驚くのは、フロントカメラが5メガピクセルなのに対し、メインのカメラが4メガピクセルであるということだが、先述のUltraPixelsシステムにより光をより多く取り込むので、表の数字だけにまどわされないこと。HTC曰く、ユーザーがスマートフォンで撮った写真を印刷するのは極まれで、大抵はオンラインやSNS上でのみの利用となるという。確かに、これはその通りだ。ただ、もし8メガのカメラがついていたらどうだろう。ユーザーの使い方も変わるかもしれない。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 13

サンプルの写真や動画はどっさりこちらにあり。

良いところ

素晴らしい端末。好みよりも大きいサイズになっていることは否めないが、それでも今まで使ったなかで最高の端末だと言える。もちろん個人の好みはあるだろうが、製品品質は見事。美しく、そして洗練されたデザインだ。また、そのスピードは何よりも魅力。1週間半触ってみても、まだその速さには感心せずにいられない。Nexus 5よりも若干速いように感じる。マイクロSDカードで容量追加できるのも、パワーユーザーには嬉しい仕様。また、バッテリーの保ちには脱帽だ。充電のことを考えずに1日過ごせるなんて天国である。

スクリーンもにくい。ディティールが素晴らしく、カラーバランスも良い、何より太陽のしたでも十分に見える明るさだ。BoomSoundも同じく、スマートフォンから聞こえる音への感覚を変えるだろう。カメラアプリだって負けていない。他のどの端末よりも素早いフォーカスやシャッター。Smart Flash 2.0によってより美しく正確な色が実現できる。

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 14

ダメなところ

断言はできないが、そのうち少しばかり使い勝手が悪くなるのでは。ネックはやはりその大きさ。例えばBoomSoundがスクリーン一杯に広がるのに、初代モデルは抵抗なかったが、今年モデルだとその大きさからちょっと面倒。手の、指の位置を変えなければ届かないことがあるからだ。そういった意味では、Nexus 5(又はMoto X)の方が扱いやすい端末である。

カメラがわるいとは言わないが、期待よりは低い。スピードは抜群だが、肝心の画質がイマイチ。圧縮のノイズが見える。今後のDuo Cameraの方向性と開発に期待したいところ。

Sense 6.0は素晴らしい。サムスンのTouchWizよりはましだろうし、LGやソニーと比べると明らかに良い。が、Android 4.4やMotorolaのシンプルなエレガントさに比べるとやはり遜色を感じる。不必要なレイヤーに、最悪なキーボードはいただけない。(親切心で→SwiftKeyのインストールはここから)

HTC One 2014即行ハンズオン・レビュー。早い強いでかい…良いっ! 15

で、買うべき?

たぶん買うべき。かなり高い感じで、うん、たぶん。キャリアとの更新期間なんかもクリアしていて200ドル250ドル(国、キャリアによる)で手に入るなら、そのバッテリー保ちとスピード力、美しい端末はもちろんだ。そうじゃないのならば、今のところやはり1番のおすすめはNexus 5なのは否めない。キャリアでの契約なしの端末価格は、650ドル。良い端末だが、650ドル分の良さがあるかは話し合いの余地がある。(開発者版のSIMフリー端末は、HTC.comから直接650ドルで購入可能)

Google Playエディションの予約受付も始まっている。これだと、HTCのSenseスキンなしで使える。HTCのAPIを使えばDuo Camera機能も使えるようだが、今のところ詳細は不明。

総じて見ると、新HTC Oneは素晴らしい端末だ。もちろん、ネガティブな要素もあるが、それでもプラス点の方がはるかに多い。もし購入すれば、きっと満足いく端末だ。しかし、もし今絶対購入しなければならない理由がないならば、しばらく待ってみるのが吉。今後サムスンのGalaxy S5もソニーのXperia Z2もリリースされる。それらを見てからでも遅くない。 

◆スペック

・OS:Android 4.4 (KitKat)にHTCのSense 6.0

・CPU:2.3 GHz クアッドコア Snapdragon 801 プロセッサ

・スクリーン:5インチ、1920x1080 Super LCD 3 (441 PPI)

・RAM:2GB

・容量:16又亜歯32GB + マイクロSDカード(最大64GBまで)

・カメラ:4 UltraPixel 背面Duo Camera / フロントカメラ 5MP

・バッテリー:2600 mAh Li-Po

・サイズ:5.76 x 2.78 x 0.37インチ(約14.6 x 7 x 0.9センチ)

・重さ:5.64オンス(約160グラム)

そうか、サムスンもソニーも新端末でる頃か。そしたらやっぱり、待ちたくなっちゃう。全部見てから決めたくなっちゃう。それでも、やはりこのレビュー、米Gizにしてはべた褒めだと言えます。

そうこ(Brent Rose 米版