中国、大気汚染対策でドローンから薬品散布。「核の冬」は明けるのか

中国、大気汚染対策でドローンから薬品散布。「核の冬」は明けるのか 1

効果あるといいですね…。

中国の大気汚染がひどすぎる…って先日お伝えしました。そんなスモッグの中を飛ぶ中国発着の飛行機は、たとえばほとんど前が見通せないのに着陸せざるをえないとか、危険すぎて飛べないといったことにもなってます。そこで中国は、空港周辺にドローンを飛ばして、そこからスモッグをきれいにする薬品をまく実験を始めようとしています。どんなものなんでしょうか?

そこで使われるのは「パラフォイル・ドローン」と言われる、パラシュートみたいに風で開く翼のドローンです。サウスチャイナ・モーニング・ポストによれば、今月中に中国全域の空港でテストが開始される予定です。

パラフォイル・ドローンは、スモッグ除去効果のある薬品1500ポンド(約680kg)を積載可能で、空港から半径3マイル(約4.8km)のエリアの大気を浄化できるとされています。空港周辺には飛行機が飛び交うので、飛ばしてからの操作や着陸が簡単なのがポイントです。また、たとえば運用コストが通常の固定翼ドローンの10分の1程度で済むとか、積載可能重量が3倍ほどもあるのもメリットです。

パラフォイル・ドローンがまく薬品が何なのかは発表されていませんが、これまで中国は干ばつ対策として人工の雨を降らせるためにヨウ化銀を使ったことがあり、スモッグ対策としても同じような計画がありました。雨とか雪が降れば大気中のゴミは地面に落ちるはずで、理論上は浄化効果があります。それからもうひとつ、汚染物質を液体窒素で凍らせて落としてしまおうという提案もありました。

何にせよそれ自体有害な薬品ではないといいのですが、Wikipediaによるとヨウ化銀には「人体に影響を与えるほどではない」程度ながら毒性があるみたいです…。またヨウ化銀を使うにしろ液体窒素にしろ、「汚染物質を地面に落とす」だけでは、問題の物質がそのまま残ってしまいます。中国は公害の撲滅に真剣に取り組みつつありますが、これらの方法はまだ対症療法に過ぎません。

とはいえ、今は本当に危機的な状態です。できることからやっていくしかないんでしょうね…。

South China Morning Post

Sarah Zhang(原文/miho)