ストーンヘンジは石琴か鐘だった。叩くとこんな音(動画あり)

ストーンヘンジは石琴か鐘だった。叩くとこんな音(動画あり) 1

ストーンヘンジは重たい石を250~480km以上遠方から遥々運んきたことまではわかっているのですが、いったい何のために運んできたのか? そこは依然謎のままです。

ところがここにきて、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートから「それはもちろん巨大なハンマーで叩いて妙なる調べを楽しむために決まってるじゃないかワトソン君」という新説が登場、世界中で注目を集めています。

ギズ英国版の12月の初報によると、ボーンマス大学とブリストル大学の考古学者がイングリッシュ・ヘリテッジの許可を得て「ヘンジをビシビシ叩いてみた」ところ、それぞれ微妙に違う音が鳴ったんだとか。そのことから「教会の鐘とか、遠方に伝言を伝える道具だったのではないか、ということになった」とあります。

初報の段階では確証が薄かったのですが、ザ・アトランティックが先日この驚くべき新説をもう少し詳しく掘り下げる記事を書いてます。なんでもストーンヘンジは「有史以前の鉄琴(石琴)」だった可能性が高いのだそうですよ。

ストーンヘンジの石はブルーストーン(青石)という硬い粗粒玄武岩で、イギリス全土の発掘現場から出土しているものと同じです。出土した石の多くはウェールズ産。ウェールズには新石器時代の石切り場が集中していたんですね。

ブルーストーンは叩くと別々の音が出る石の鐘としてウェールズ地方では長年使われていました。例えば、Maenclochog村(アバウトに直訳すると「石鐘村」)では教会の鐘として1700年代までブルーストーンが使われていたことがわかっています。

新説は、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの「Landscape and Perceptionプロジェクト」の音響スペシャリストが各大学の協力を得ながらまとめたものなのですが、こういう手がかりをベースにチームでは「ストーンヘンジで祈りを捧げていた新石器時代人がウェールズ地方の習わしを見て、自分たちもいっちょ聖なる石の調べを輸入してみるべってことになったんじゃないか」と考えたのです。わざわざウェールズから引っ張ってきたのは、近場に石琴に使える石がなかったから…ということですね。

ストーンヘンジは石琴か鐘だった。叩くとこんな音(動画あり) 2

早速実証のため昨年夏、チームは丸くした石英の石槌でストーンヘンジを叩く許可を得ました。コンクリートで足場を固定した石も一部あるので、そんなに期待しないで叩いたら…なんとこれが大当たりだったのです。

遺跡のブルーストーンを全部叩いてみたところ、驚くべきことに、そのいくつかは(控え目だが)はっきり際立つ音を出したのだ。これは音響スペースを充分与えてやれば立派にリソフォン(石琴)として使えることを強く裏付けるもの。さらにストーンヘンジのブルーストーンの多くには叩かれた痕跡が残っていた。

おおおーこれは世紀の大発見きたかも!

となると気になるのは音色ですよね。これはロイヤル・カレッジ・オブ・アートが「ブルーストーンを叩いて出る音はこんな音だ」と再現しているので、貼っておきます。

0:18のカーンっていう、のど自慢の鐘みたいなのが、それ。太古のロマンを感じますね。

Kelsey Campbell-Dollaghan(原文/satomi)