これは実現してほしい! 近未来SFちっくな、北極海を漂う水上コミュニティ

2014.03.16 12:00
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実現すれば、SFっぽい未来に一歩前進かも。

地球環境が破壊され、地上から追いやられた人間がマザーシップみたいな巨大な施設で共同生活を送る。SF映画では度々見かけるアイデアですよね。このまま地球温暖化が進めば、そのアイデアは現実のものになるかもしれません。

というのも、温暖化の影響で増えてしまった氷山を最大限に活用する、つまり氷山を資源として利用しながら北極を浮遊するコミュニティという構想があるからです。


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画像の円形の施設は、Arctic Harvester(北極で収穫する者)。フランスの建築学科の学生たちが考案した、水上に浮かぶ、水耕栽培のファームとコミュニティが合わさった施設です。彼らが浮遊するコミュニティをデザインするに至る背景を教えてくれました。「氷山は(新鮮な水の)オアシスです。しかし、グリーンランドは氷山という豊富な天然資源に恵まれながらも農産物の自給率が低いのです。」


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学生たちによると、Arctic Harvester内で行われる水耕栽培では船内に収容可能とされる800人分を賄うのには充分な収穫を得られるそうです。水耕栽培では氷山が氷解することで得られる新鮮な水を養液として利用するため、施設の円型部分に取り込んだ氷山を使うんだとか。さらに、日照時間の長い夏期は施設を覆うソーラーパネルで太陽光発電を行い、日光を最大限に利用し、日照時間の少ない冬には海水と淡水の濃度差を利用した浸透膜発電で必要なエネルギーを供給するそうです。


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同施設にはプロペラがついていませんが、チームメンバーのメリエム・チャバーニ(Meriem Chabani)さん曰く「施設は、グリーンランドとラブラドル半島沿岸間の海流を2年ほど旋回してから米国の東海岸を通過して南下します。氷山を運ぶ海流に身を任せて漂流するように設計されています。」とのこと。


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学生たちとコンサルト会社Polarisk Analyticsは、プロトタイプへの出資者を探し始めたばかりなので、実現に向けてはまだまだ時間がかかりそうです。ただ、もし実現しなかったとしても画期的なアイデアであることには変わりありません。斬新なデザインに目が行きがちですが、氷山を利用することで一国の食料自給率アップを上げられる。未来の自給自足スタイルとして実現する日はくるのでしょうか。今後の展開が楽しみですね。


Co.Design

PJ SMITH(米版/たもり)

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