響き渡るロマン! 1万年前の楽器で初の現代「ロック」音楽を公演

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約1万年前、ミュージシャンたちはライブにアンプもギターも持ち込んでいませんでした。じゃ、どんな楽器だったのかって? それは、リソフォン(板状の岩を並べて叩く石琴のような楽器)や反響音を鳴らす岩だったのです。

これまでに見つかった最古のリソフォンは、 3月下旬にパリで開催されたコンサートで初めて現代のライブに登場しました(残念ながら、これが最後のコンサートにももなりますが)。

紀元前2500〜8000年のものと見られるこの石楽器は、今回、フランス国立管弦楽団の3夜連続公演で演奏されることに。パーカッショニスト4人による演目は、彼らのためにフランスの作曲家Philippe Fenelonさんが作曲した「Paleomusique」というナンバーでした。

ところで、この石を楽器だとを認識したのは、考古学者たちですら数年前のことなんだそうです。20世紀のはじめにサハラから持ち帰られた長くて平たい石は、これまでずっと「穀物を挽く道具」だと思われてきたのです。しかし1994年、フランスの国立自然史博物館で1人の科学者がこの石を叩いた瞬間、新たな学説が生まれたのだとThe Telegraphは報じています。

「私は、祖母のグランドピアノと、あの弦を響かせるために支えるパーツのことを思い出しました。そして、博物館のゴミ箱から発泡スチロールを見つけてリソフォンの両端の下に敷き、叩いてみたのです。すると、クリアな音で「ティーーーーーン」と。私の胸は高鳴り、平常心ではいられませんでした。何か大発見をしたことが、自分で分かったんです」

もしリソフォンのような楽器があらゆる場所に存在するとすれば、それは海を渡ったからでしょう。イギリスでは、似たような発見がないか科学者たちが調査しています。たとえば今年は、ストンヘッジが実は巨大な楽器だったのではないかという仮説を調査したり、実際に叩いてみたりしたんだとか。

現代の慣習的な道具や楽器が登場する前、私たちの祖先は演奏やコミュニケーション、祈祷など、何をするにも石を使っていたのかもしれません。

「リソフォンってどんな楽器なの?」という方は、YouTube動画をいろいろ漁ってみてください。虜になる人はけっこう少なくないはず。たとえばフィンランドのMarten Bondestamさんは、こんな感じで自作のリソフォンを演奏しています。

アイスランドのバンド、シガー・ロスも石で作ったマリンバを演奏していたりしますよね。

そして、ヴァージニア州のルーレイ洞窟では、鍾乳石をラバーマレット(ゴム製のハンマー)で叩いて音を出してます。

でも一番心に響くのは、自分が狩った動物の骨をかじりながら火を囲んで聴くようなシチュエーションかもしれませんね。

The Telegraph

冒頭画像は、カンブリア州で発見されたスキドーのミュージカル・ストーン(撮影:Trevor Cox Salford)

Kelsey Campbell-Dollaghan(Rumi 米版