米政府はフォント変えても数億ドルの節約にならない。14歳提言に大人が反論

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14歳の意見に耳を傾ける政府。爽快なニュースだけど、相対的に見なくちゃね。

「書類のフォントをタイムズ・ニュー・ローマン(上)からガラモント(下)に変えるだけで年間数億ドル節約できる」と14歳少年スヴィア・マーチャンダニ(Suvir Mirchandani)君が米政府に進言したが話題ですけど、専門家からは「そんな単純じゃないぞ~」と軽くいちゃもんがついてるようです。

様々な反論の要点は、ジョン・ボラウンリー(John Brownlee)氏がFast Companyにまとめてます。例えば、「同じフォントサイズ12ptでもガラモントの方が小さく見える理由の説明が必要だし、そもそも同じぐらい読みやすくするにはもっと大きなサイズに印刷しなきゃならない」という意見も出てるんだとか。

が、もっと大きな問題は、マーチャンダニ君が実験で使ったHPのインクジェットプリンターを米政府は使ってないこと。ボラウンリー氏はこう説明しています。

実際のところ、米政府はプリンターではなく印刷機を使っていることが多い。W-2フォーム(日本でいう源泉徴収票)もパンフレットも類似の書類も、オフィス用のレーザープリンタやインクジェットプリンターで刷ってるわけではないのだ。

印刷機とインクジェットプリンターはコスト算出方法が全く違う。課金はインク使用量がベースで決まるのではなく、ページのレイアウトがどれだけ複雑かで決まる。インクが1リットル4285ドルもする、なんてこともない。

な~るほどね~。「4億ドル(414億円)の節約になる、但し全て推測」とは書きましたけど、こうした弱点にも触れておくべきでした。でもまあ、小さなことでも積もり積もれば大きなコストカットになるっていう、ニュースの趣旨はわかりますよね! 政府はインクジェットプリンターを採用してないかもしれないけれど、使ってるユーザーは多いですし。フォントを少し小さくしてみたり、印刷スピード速めるなど、ひと工夫で出る差は大事。

*UPDATE:タイトル「数億」に直しました!

Fast Company

Sarah Zhang(原文/satomi)