ニューヨークの屋内競技場、屋根をグリーンルーフに変えるホントの理由とは?

ニューヨークの屋内競技場、屋根をグリーンルーフに変えるホントの理由とは? 1

建前と本心は別ですからね。

ニューヨーク、ブルックリンにある屋内競技場、バークレイズ・センター。ここでの騒音は近隣住民の間で度々問題になっています。昨年、Swedish House Mafiaというハウスユニットのコンサートが行われた際に住民の怒りを買い、騒音による罰金の額は3200ドル(約33万円)に上ったほどです。そして今、親会社バークレイズは屋根にグリーンルーフを導入する計画を発表しました。グリーンルーフには防音の効果もあるので、この計画は近所にまで響いてしまう重低音を軽減するためにでは? という疑問があるものの、同社はこれを否定しています。

この計画は元々、バークレイズ・センターの開発者たちが地域社会からの承認を得るために奮闘していた2003年に提案されたモノ。13万平方フィート(約1万2000平方メートル)の屋根に薄い層の土壌を被せ、その上を植物(種類はまだ検討中)で覆うというものです。ウォール・ストリート・ジャーナルいわく、このグリーンルーフは公共公園と近隣住人用のガーデンとしてデザインされ、その当時のアピールポイントになっていたそうです。しかし、その後プロジェクト自体が財政難に陥り、この計画は中止となった経緯があります。

それをなぜ今になって復活させたのでしょうか? センターの開発業者であるForest Cityによると、建設が長らく遅れていたアリーナ周辺に建つ予定のタワーの工事が本格的に始動することに関係があるそうです。WSJの取材に対し同社の役員は、「典型的なアリーナの屋根を持つよりも、このグリーンルーフで地域社会や住民にとっての快適な場を作りたかった」と答えています。

しかしAtlantic Yards Reportは、この計画が復活した理由は地域社会への貢献よりも、騒音に対する苦情にあると考えています。というのも、センターでイベントがあるたびにクレームの電話が入り、さらにその周辺には高層タワーが建設されるとなれば、苦情が増えることが予想されるからです。Forest Cityは既にセンター内に防音設備を導入しています。

グリーンルーフ導入の目的は地域社会のためか、それとも騒音対策なのか。いずれにせよ、この計画が完成したら、現在の屋根と比べ、上空からも目を引く存在になるのは間違いなさそうです。

source: Wall Street Journal

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(たもり)