ナチスドイツが作ったコンクリの物体にまつわるトンデモ仮説、その正体がようやく分かった

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バレンツ海沿岸の水面下には、上画像のような円形のコンクリートの物体があるそうです。これは第二次世界大戦中、ナチスドイツ軍が作ったものらしく、戦後から数十年間、ソ連軍はこの物体に近づくことを制限していました。そのため、この円型コンクリートの用途を巡っては様々な憶測が飛び交っていたのです。地元の住民と陰謀説を唱える人々からは、ナチスが作っていた超兵器や反重力(※架空の技術)機器の試験場だったのでは?というトンデモ仮説が飛び出たほどです。

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一説によると、この物体は反重力機材を使用したナチス製UFO、つまり空飛ぶ円盤の発射台だというのです。のちにアメリカとソビエト連合に没収されてしまったらしいそのUFOは、どうやらこの説を信じる人々にとって恐怖の対象となっただけでなく、カメラを壊す性質があったようです。

というのもナチスは自分たちが行った技術実験すべてを写真や動画で記録していたのに、この伝説的なwunderwaffe(驚異の兵器)を残した写真というのは存在しないのです。それで、この空飛ぶ円盤にはカメラを破壊してしまう、何かしらの力があると考えるのが、理にかなっているとか…。

さらに、その物体に置かれていたのはナチスがポーランドで開発した鐘型の金属でThe Bellという名の超兵器だったいう説もあります。この兵器はすさまじいパワーを持っていたがゆえに、この研究を行っていた約60人の科学者が死に埋葬されてしまったので、このプロジェクトは終了するに至ったそうです。

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The BellのナチスでのコードネームはDie Glocke。高さは12~15フィート(約3.7~4.6m)直径9フィート(約2.7m)、硬質な金属で出来ていたそうです。ポーランドのジャーナリスト兼自称ミリタリー歴史家がSS将校の胡散臭い証言を元に記述した内容によると、The Bellの内部には反対方向に回る厚さ1インチ(約2.5cm)のシリンダーが2個入っていたと分かります。

シリンダーの中はXerum 525と呼ばれる液体で満たされており、それは水銀に似ているもので、大量の電力を使って機器が作動している間は紫色に光ったそうです。いったん作動すれば周りの人間や動物を殺し、分解するのみです。他にも、The Bellは重力と時空を曲げ、未来ではなく過去を見るためのタイムマシーンだったという説を唱える人もいます。

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もちろん、これらはあくまで陰謀説を唱える人たちのトンデモ仮説に過ぎません。ロシア国内でもフィンランドに近いムルマンスク州のリイナハマリ村近くにあるこの円型のコンクリートは、UFOのための発射台ではなかったのです。この物体の正体はなんと、戦時中に使われていた大砲の砲台だったのでした。

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1944年10月12日、ソビエト海軍はこの地域に攻め入り、占拠しました。ここの港はソビエト海軍と近隣で製造された潜水艦の基地となったのです。基地が取り壊されるまでの数十年、自然が手つかずだったのもそのためです。

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UFOとは無縁の、ただの古いコンクリート製の砲台だったというオチでしたが、こういった都市伝説や迷信は、それこそ過去を見るためのタイムマシーンでも開発して、どんどん明かしていくべきかもしれませんね。

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Jesus Diaz - Gizmodo US[原文

(たもり)