逆転の発想? 緑地に砂漠を被せる斬新なアイデアの公園がアブダビに建設予定

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ここ10年ほど、ドバイのパーム・アイランドやブルジュ・ハリファなど、贅の限りを尽くした大規模な開発が続くアラブ首長国連邦。そこに新たに、約125平方kmの公園がアブダビに建設されるそうです。しかし、この公園、アラブの建設プロジェクトにみられるようなバブリーで大規模な開発計画とは毛色が違うものになるようです。

Al Fayah Parkがユニークなのは、緑豊かな公園に砂漠を被せるという点です。どういうことかと言うと、日陰を作るルーフがアブダビの砂漠地帯特有の乾燥しヒビ割れを起こしたような地形を模しているんです。デザインを手掛けたのはトーマス・ヘザウィック氏。彼は想像力豊かで革新的な建築家で、ロンドン五輪の聖火台をデザインした人でもあります。

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この公園は2017年に完成予定で、前述のルーフが延々と続くような構造になっています。そこはテラスとしての役割も果たしているので、ルーフの上を歩けるそうですよ。さらにルーフ下にはカフェやコミュニティの庭園、公立図書館、レクリエーションスペースに公共プールやサウナを完備した、活気あふれる生活スペースが広がります。また、ヘザウィック氏いわく「これらの高く建つルーフの下には日陰が出来るので、下の庭園は砂漠の灼熱の太陽から守られ、青々と育つことができる。」んだとか。

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アラブ首長国連邦は急成長を遂げ、豊富な資金が流れ込んでくるにも関わらず、深刻な水不足にあります。だからこそ、Al Fayah Parkをいかに水資源に対しサスティナブルな公園として作れるかということにヘザウィック氏は挑戦したのです。

そういったコンセプトがあったので、砂漠の上に緑を被せ、水資源をふんだんに使う従来のような公園にはしませんでした。そのかわりに、緑の上に砂漠のルーフを被せることで強い日差しを減らし、水分の蒸発も抑える、そこの自然環境を使った解決策を採用したのです。

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この公園のデザインは美しいだけでなく、自然の景観の中に溶け込みながらもサスティナブルでもあります。「アブダビは砂漠のなかにあるので、砂漠の存在を否定するのではなく、砂漠ありきで公園を作りたかったのです。」というヘザウィック氏の言葉通り、砂漠の素晴らしさである、その美しさを生かしたデザインになったというわけです。

砂漠のルーフから、眼下に広がる緑を見下ろす。そんな体験を早くしてみたいですね。

Images: Thomas Heatherwick

Eric Rydin - Gizmodo US[原文

(たもり)