「エイリアンDNA」、開発に成功。人工生命体も可能に?

「エイリアンDNA」、開発に成功。人工生命体も可能に? 1

自然界に存在しない遺伝子情報を生命体に書き込む。

15年間の研究の結果、人工のDNA素材を含む生きた細胞を作る実験が世界で初めて成功しました。これによって、オンデマンドで新薬を作ることや、全く新しい生命体を創造することも可能になる、そんな夢のような世界が一歩近づきたってことでしょうか。

地球上の生命体はつねに4つのDNAパーツ(ヌクレオチド)からできていて、それらはA、T、C、Gという4つの文字で表現されています。が、今回の実験ではそこに新たなふたつのパーツ、「d5SICS」と「dNaM」を追加することに成功したんです。

「我々が手に入れたのは、従来より多くの遺伝子情報を保持できる細胞です」こう語るのは、15年間研究を率いてきたFloyd Romesberg氏です。彼は実験で、自然のDNAパーツに人工パーツを追加した人工DNAを作り出し、それを微生物に対し副作用を起こすことなく組み込みました。つまり、生命体に自然界に存在しない遺伝子を組み込むことで、より強力にする可能性が開かれたのです。

Natureではこの人工DNA素材を「エイリアンのDNA」と呼んでいます。ここでいう「エイリアン」とは宇宙から来た生命体という意味ではなく、今まで地球に存在していなかったというところから来ています。

この成功は、たとえばがん治療のための新薬開発などに役立つ可能性があります。でも、うっかり本当にエイリアンが生まれちゃったりも…するんでしょうか?

image by ktsdesign / shutterstock

source: Nature

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(miho)