米国はヴァーチャル・カリブの海賊。NSAがバハマで携帯の全通話を盗聴中

米国はヴァーチャル・カリブの海賊。NSAがバハマで携帯の全通話を盗聴中 1

ビル・ゲイツも盗聴されてるはず。

エドワード・スノーデン氏が新たにリークした文書によると、カリブ海に浮かぶバハマで電話をかけると、もれなく米国NSAが盗聴しているそうです。The Interceptによると、NSAは「島国バハマの上で交わされる携帯電話の通話音声を基本的にすべて、秘密裏に傍受・録音・保存(1ヵ月間)」している模様。

なんでバハマ?と思われるかもしれません。実は、NSAの盗聴ターゲットは現地に住む人ではなく、バハマに別荘を持つ米国人たちなんです。Gawkerの元編集者、John Cook氏がTwitterで指摘するように、ビル・ゲイツやオプラ・ウィンフリーといった著名人がそこには含まれます。おそらくNSAは彼らの通話もスパイしているはずです。

外国で、しかもピンポイントでなく全通話盗聴なんてひどい話ですが、今までのリーク情報からすれば驚くことでもありません。4月にはロサンゼルス・タイムズが、NSAはイラクでも通話やテキストメッセージ、メールをすべて監視していると報じました。とはいえイラクと米国は数年前まで戦争下にあったので、まだ理解の余地はあります。でもバハマをターゲットにする目的は、具体的には何なんでしょうか?

その答えは麻薬取引の撲滅です。少なくとも名目はそうなっているようで、NSAによるバハマの携帯ネットワークへのアクセスは、米国麻薬取締役局からの要請を介して可能になっています。リーク文書では、その盗聴プログラム(コードネームSOMALGET)のターゲットは「国際的な麻薬売買人や、特殊目的の外国の密輸業者」だとしています。

またSOMALGETはバハマ以外の国でも使われているとされていますが、どの国かは明示されていません。さらにNSAにはあらゆる携帯電話からメタデータを搾り取ろうとするMYSTICというプログラムもあり、ケニアやメキシコ、フィリピンで活動を進めているそうです。

今ではもう、こういう情報にはほとんど驚かなくなってしまいました。NSAのスパイ行為は続々と明るみに出ていて、Facebookサーバになりすましていたことや、最近騒動になったHeartbleedにずっと前から便乗してスパイ活動に使っていたことなどもわかっています。彼らの監視手法は我々が限界だと思っていたレベルをとっくに超えていて、もはやどこまでいくのか、誰にもわからないんじゃないでしょうか。

Image via Shutterstock/Wikipedia

source:The Intercept

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(miho)