今年の米国は冷夏かも。五大湖の氷から予測

五大湖の30%がまだ凍ってるとか。

米国・五大湖の冬の寒さといったら骨まで凍るレヴェルです。今年は北極上空の気流・極渦(きょくうず・きょくか)の影響で特に寒く、五大湖の88%が凍結してたんですが、4月も終わりという今になってもまだ30%が凍ってます。ワシントン・ポストの調査で、こんな年は米国では冷夏になるらしいことがわかってきました。

五大湖の一部がまだ凍ってるだけでも、周辺地域の経済や環境にはあらゆる問題が生まれてます。一番わかりやすいのは湖上輸送で、いくつかの港を使うには今も砕氷船を使わなきゃいけません。ある種の鳥や魚は、通常なら今頃入手できている食料や産卵場を今も見つけられないままです。

この状況に関連して、ワシントン・ポストが米国海洋大気庁のデータを分析したところ、ちょっと残念なことがわかりました。五大湖の凍結範囲が大きかった年は、夏の気温が低めになるというのです。

トップ画像の地図左側は、五大湖の凍結範囲が大きかった年の6月~8月の気温を、1981年~2010年の平均気温と比較したものです。青色が濃い地域ほど、平年より低い気温になります。地図の右側は逆に湖の氷が小さかった年と平年の比較で、赤色が濃いほど気温が高かったことを示しています。

これを見るとたしかに、五大湖の凍結と夏の気温には相関があるようです。ただし、湖の氷が周りの土地を冷やしているわけではなくて、冷夏の原因は極渦を生じた気候パターンにあるようです。

ちなみに、4月末時点での五大湖の氷の量は、記録に残っている中でも最大です。訳者も今ニューヨーク郊外にいますが、日によってはまだダウンジャケット+ムートンブーツで出かけたい感じです。

source: Washington Post, Chart by Matt Rogers for the Washington Post, using NOAA data

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(miho)