紙コップでお湯を沸かす手法、ネアンデルタール人も使ってた?

意外なものがお鍋代わりに。

お湯をわかすのって、やかんとかお鍋とか電子ケトルとかがなくても簡単にできるんです。紙コップとかビニール袋に水を入れてしばらく火にかざせば、コップや袋は焼けずにお湯だけが沸きます。これだけでもちょっと驚きなんですが、ナショナル・ジオグラフィックによると、ある古生物学者は「ネアンデルタール人もこの現象を利用していた」と主張しています。

その仮説を提案しているのはJohn Speth氏。米国考古学協会の会合の場で紙コップに入れた水を火にあてて沸かし、「ネアンデルタール人も、カバノキの樹皮や動物の皮で作った容器に肉を入れて調理していた」と主張しました。

この仕組みは紙が燃えるより低い温度で水が沸騰するから。カバの木の樹皮や動物の皮、ビニール袋に関しても同様です。お湯の温度が容器の素材の発火点より低いので、容器は内側から冷却され続けます。

Speth氏がこのアイデアをひらめいたきっかけは、リアリティTV番組の「サバイバーマン」を見たことだそうです。間接的ではあるもののいくつか証拠も提示しています。

たとえば歯型の付いていない動物の骨は、脂肪が熱で落ちたものと見ることができます。またネアンデルタール人の歯から見つかった穀物には、調理された形跡のあるものがあります。さらに彼らには、樹皮を防水加工して調理に使えるようにするためのタールを作る技術もありました。

でも、他の古生物学者みんなが賛同してはいるわけではなく、様子見の人もいます。直接的な証拠がないと立証は難しそうですが、現代人が意外に思う現象を、何万年も前のネアンデルタール人が生活の中で使っていたのかも、と思うと興味深いですね。

source: National Geographic, 日本版

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(miho)