バングラデシュの船の破壊者

バングラデシュの船の破壊者 1

バングラデシュのベンガル湾。

まるで「産業の墓場」のような泥だらけの海岸に、現役を引退したオイルタンカーや貨物船が漂着します。この巨大な船は、最低限の賃金で有毒で危険極まりない作業を行う「シップ・ブレイカー(船の破壊者)」によって分解される運命にあります。

バングラデシュの船の破壊者 2

海の墓場:この衛星写真は、バングラデシュの海岸、チッタゴンのちょうど北。

世界中から船が漂着し解体される場所です。8マイルのマングローブは除去され、海岸には80の解体場所があり、毎年新しく追加されていきます。

DigitalGlobe/Satellite Image

燃料もまだ残っていて、機械類もエンジンも救命艇もそのままの数十年前に建造された定期船が3〜4ヶ月かけて、1隻最大100万ドル(約1億円)の利益のために清掃され、転売・リサイクルされます。

ナショナルジオグラフィックのピーター・グウィンはこの作業の危険とそして魅力を垣間見ました。

バングラデシュの船の破壊者 3

レオ一世(船の名前)のデックを数日かけて切断したあと、突然倒壊、スチールの破片が飛び散ります。クロアチアのスプリトで建造されたこの貨物船は、船の平均寿命とほぼ同等の30年間航海しました。

Mike Hettwer/National Geographic

バングラデシュの船の破壊者 4

干潮時、シップ・ブレイカー達は重量約4500kgのケーブルを引っ張ります。

Mike Hettwer/National Geographic

この労働そのものは非常に痛ましいもので、物質的にも心理的にも深い傷跡を残します。

Mike Hettwer氏の写真では、人とマシンの間の常軌を逸した格差を感じ、そして人の手によってこの巨大な「海の猛獣」を傷つけることが可能であることはにわかに信じ難いのです。

All images © Mike Hettwer/National Geographic, from the May issue of National Geographic magazine.

Source:National Geographic Magazine

Jordan Kushins- Gizmodo US[原文
(mayumine)