リオ五輪会場のグアナバラ湾は「ガチで便所」レベル?

ウォータースポーツで2016年五輪出場目指してるみなさん、歯を食いしばってこのグアナバラ湾のゴミと糞尿をサヴァイヴしてきてくださいね! 無事を祈ってます!

いやほんと、マジヤヴァイわ…。

ブラジルは浄化を約束していますが、産業用廃棄物と家庭の汚水はいまだに深刻。現地政府の発表によると、リオでは下水の34%しか浄化してなくて、それ以外は海や川に垂れ流しなんだそうですよ?

リオデジャネイロ現地のこのあんまりな様子をまずはゲッティイメージズの写真でどうぞ。

グアナバラ湾のゴミ。アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港のすぐ外で撮影

死んだ魚がプカン(まあ、これは東京湾にもあるけれど…)。

漁船と貨物船。

波に打ち上げられたゴミ。

水面には危険廃棄物が浮いている。

今年1月グアナバラ湾で開かれた五輪選考レース。遠目にはOKに見える。


続きまして空撮。これはGlobal Postのスペシャルレポート「糞と一緒に泳げるW杯へ、ようこそ」の取材で、現地のRachel Glickhouseさんが生物学者とフォトグラファーのEliseu Cavalcanteさんを連れて上空を飛び、最近撮影したものです。この辺りには来月、2014年FIFAワールドカップで約40万人の観光客とファンが詰めかける予定なのですが…。

リオ市内の下水状況を数十年前から観測してきた生物学者のMario Moscatelliさん曰く、グアナバラ湾は「リアルの便所」…。過去20年で浄化に注ぎ込んだ予算は10億ドル(約1,014億円)。なのに、環境悪化は好転の兆しが一向に見えてないんだそうですよ?

非営利団体「Center for Health Promotion in Rio(リオ健康推進センター)」創立者の小児科医Daniel Beckerさんも、「リオではビーチに泳ぎにいくと、汚水で泳ぐことになる」と話してます。

五輪開催まであと2年。解決しなければならない問題は山積みです。

(例)

・下水処理はたったの40%前後で、残りは垂れ流し

・グアナバラ湾に投棄されるゴミは1日80~100トン

・ゾナ・スウ(Zona Sul)地区内12のビーチは危険で水泳できないレベル

・糞尿に触れて起こる健康問題は誰にでも起こりえる。特にビーチでは

・A型肝炎は汚水に触れることで人から人に移ることも多い

・生汚水(未処理下水)は下痢、 微生物疾患、寄生虫の原因になる

・下水は虫、ネズミを呼び込み、これが病気を広める感染源になる

・雨が降ると、生汚水で飲水も汚染される

…本当に間に合うんだろうか…。

シアノバクテリアと下水が海に垂れ流しのバラビーチ

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下水とタイヤが浮くグアナバラ湾

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リオデジャネイロの有名な貧民街「シティ・オブ・ゴッド」。このようにリオの貧民街では下水溝が生活の一部

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下水の「黒い舌」がサン・コンラド・ビーチに流れ出す。ここは高級住宅街だが、汚水が危険レベルで泳げない…

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五輪開催に向けて政府が設営した「エコ・バリア」。湾に流れるゴミは1日80~100t、なんの防止策にもならない、と生物学者のMario Moscatelli氏は話してます。

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リオのニテロイの近くのビーチで日光浴する人。その傍らをゴミと汚水が流れていく

米ギズ(キャプションなし)には「ビーチに遺体が転がってやがる…」とコメントがつきましたが、日光浴してる人、です。あと「LAだって似たような写真撮れるじゃねえか」という声には、下水処理が本業の方から「いくらLAでも未処理で垂れ流しはない。パイプ破裂とか大雨で溢れ出しでもしない限りな」とコメントがついてます。

Image credit: 後半の空撮フォトはGlobal PostにEliseu Cavalcante氏が撮影したものを、許可を得て再掲しました。

Attila Nagy - Gizmodo US[原文1, 2

(satomi)