UCSB乱射犯声明文に不適切解説乱発。Rap Genius共同創業者がクビに

テック界の千里眼マーク・アンドリーセンは「Rap Geniusはいつか『世界中のものを解説する』」と予言しましたが、解説も時と場合をわきまえないと1円の価値もないようです…

カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)で米時間金曜夜、「ハンガー・ゲーム」助監督の息子エリオット・ロジャー容疑者(22、通院歴あり)が6人を無差別に刺殺・乱射し警察と銃撃戦の末に自殺する痛ましい事件がありました。22歳で童貞で孤独を感じ、自分を無視する世の中の女子全員を殺して自分が優位なことを示したかった、というのが犯行予告の動画で語った動機ですが、その彼が残した107,927ワードにおよぶ犯行マニフェストにRap Genius共同創業者マボド・モガダム氏が気味悪い注釈を山ほどつけて非難轟々となり速攻で首になりました。

マニフェストは自叙伝のかたちで141ページに渡って綴られており、スリラー小説1本分にも相当する長さです。モガダム氏は日曜返上で読破したのでしょう。解説をそこら中につけています(注釈は彼のRap Geniusユーザーページで読める)。

それはいいのですが、ノリがあまりにも軽すぎて、「容疑者がこの文章を家族に送って家族が死に物狂いで行方を探してる間に大量殺人におよんだという現実をわかって書いているのかな…」という一抹の気味悪さを感じる内容なのです。

注釈は彼のRap Geniusユーザーページで読めるのですが、例えば…

UCSB乱射犯声明文に不適切解説乱発。Rap Genius共同創業者がクビに 1

「初めてその名前を口にした時のことはよく覚えている」―美文だ…。

UCSB乱射犯声明文に不適切解説乱発。Rap Genius共同創業者がクビに 2

「同じ年頃の女の子の裸を見たのは、僕の人生でそれ一度きりだった」―そして狂男は(隣の)州立大に進学してスポイルされたイケメンになった。芸術的な美文だ…。

UCSB乱射犯声明文に不適切解説乱発。Rap Genius共同創業者がクビに 3

「妹と話した」―そういえば妹ジョージアの話は前編通して全く出てこない! が、終わりの方で彼女とは不仲で、妹が彼氏とセックスしてる声を聞いてからは本当にムカつくようになったという話が出てくる。きっと超セクシーな美人なんだろう。

…まるでファンボーイ。「大量殺人犯の書く手記に夢中になる人は昔からこんなものよ。何を今さら目くじら立ててんの?」と言われるかもしれませんが、誰も口にしないことまで垂れ流しですからね…。こういう箸にも棒にもかからない注釈が人を傷つけてしまうこともあるので(例えばこの妹さんは、ひと晩のうちに「大量殺人犯の妹」になってしまった)、素材はしっかり選ばないといけませんね…。

一方ツイッターは週末ずっと、#YesAllWomenというハッシュタグで溢れかえり、さまざまな人が各々の意見とストーリーを共有する有益なプラットフォームになりました。本当はRap Geniusも#YesAllWomenみたいな展開を狙っていたんでしょうけどね。

Jordan Sargent - Gawker US[原文

(satomi)