米国が衛星解像度50cmの制限撤廃、宇宙から郵便箱も撮れるように

米国が衛星解像度50cmの制限撤廃、宇宙から郵便箱も撮れるように 1

アメリカでは50cm未満まで細かいところがわかる衛星写真は、民間が扱っちゃいけない決まりでした。しかし、米商務省がついにこの禁止を解除してしまわれました。

米国最大の衛生画像提供元デジタルグローブからの要請を受けての方針転換です。同社は「これからは31cmのものまで見える精密画像が配信できる」と張り切ってますよ。

「例えば…」と同社が例にあげたのは、「マンホールと郵便箱」。なんとも人畜無害な物体で、これだけ聞くと「な~んだ、たいしたことないじゃん」って思えてしまいます。でも、いえいえいえいえ…これって結構大きな転換なんです。

解像度31cmとなると、もはや飛行機で空撮するまでもなく、農業の監視や災害救助ができるレヴェルです。そういう作業はてっきりドローンにバトンタッチかと思ってたんですが、もっと上には衛星がいたということですね。

もちろん、心配なのはプライヴァシーです。家も人も丸見えですから。「国家保安上の問題」を指摘する情報法の専門家もいます。基地も武器も丸見えですから。

ですが、高解像度衛星画像公開を支持するアメリカのトップはそうは思ってなくて、逆に安全のためだって論旨です。例えばMark Udall上院議員は、自分たちが青信号をださないと海外企業に先を越される、と言ってます。でも商務省が禁止解除してくれたお陰で、これからは「業界も国家保安上のニーズを満たし、世界の業界で優位を保持できる最適なシステムを開発・導入できる」と話しています。安全にもプラスだし、業界にもプラスだと。

衛星写真と言えばグーグルがSkyboxを5億ドル(500億円強)で買収する計画を明らかにしたばかりだし、どんどん「空に目あり」になっていきますね。

今後、Skybox単体で高解像度画像が撮れる衛星をなんと24基も軌道に打ち上げる予定です。何を撮るんじゃい。デジタルグローブも8月には、マンホールと郵便箱まで撮れる自慢の衛星1基を打ち上げます。「ぐへ…勘弁だなあ」と思っても逃げ場はどこにもありません。

Image via Google/Gizmodo(記者のフォトショです。イメージ)

source: BBC

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(satomi)