今年ついにApple TVが生まれ変わる? WWDCの発表で役者がそろった

2014.06.21 19:30
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ContinuityにHomeKit、Metal、そしてオープンネス。

Apple TVはここ2年ばかりほとんど進化していません。新アプリが追加されたりはしてますが、根本的な機能は2010年のリデザイン以降変わっておらず、今月のWWDCでもApple TVに関する話題はありませんでした。でもWWDCで発表されたいくつかの新たなコンセプトや機能は、Apple TVをリビングルームの中心にするためのパーツともなりうるんです。


Continuityでシームレスな同期


今回のWWDCで強調されたのはMacとiOSの間をシームレスに同期するという趣旨の「Continuity」(連続性)でした。9to5Macによればその影響はApple TVにも及びます…って、具体的にどういうことなんでしょうか?

たとえばiPhoneで映画を見ながら家の中を歩いているとします。iPhoneとApple TVの間がContinutityでつながるということは、iPhoneを1回タップすれば、映画の続きをApple TVで見られるということです。しかもそのためにAirPlayを使ったり、iPhoneを接続したりする必要はないんです。

同じことはiTunes Radioでも可能になるはずだし、通知でも、たとえばiPhoneにかかってきた電話をApple TVに表示することもできるかもしれません。そうなればTVを見てるときに電話がかかってきてもポケットをごそごそする必要はありません。またContinuityによってiPhoneをアンロックしなくてもつねにMacがiPhoneをホットスポットにできるので、外出時のApple TVとの連携がさらに簡単になっています。


トータルなホームコントロール


アップルはWWDCでHomeKitも発表しました。HomeKitとはiOSデヴァイスから家のスマートな設備や家電を操作するためのツール群です。たとえば家のサーモスタットやセキュリティシステム、スマートアプライアンスや照明をiOS 8デヴァイスから動かせるようになります。そのコントロール機能がApple TVからも使えれば、Apple TVはエンターテイメントコンソールから家全体のコマンドセンターへと進化します。

つまり家のTVの前でくつろぎながら、家のいろんなデヴァイスや設備をコントロールできるということです。Netflixを見ているときに「部屋が寒いなー」と思ったら、iPhoneに手を伸ばすこともなくサーモスタットを調節できるんです。Apple TVがスマートホームの司令塔になるなんて、2年前には考えられなかった展開ですね。


ゲームコンソールにも?


WWDCで発表されたものでもうひとつApple TVに深く関わりそうなのはMetalです。これはiOS用ゲーム開発の仕組みで、既存のゲーミングエンジンに比べて10倍の性能があると言われています。それはiPadには強力すぎるかもしれませんが、通りApple TVをゲームプラットフォームにするなら十分です。さらにiOS 7デヴァイスで使えるサードパーティのゲームコントローラがApple TVとも互換性を持つなら、Fire TVなんて顔負けのゲーム端末になります。

リヴィングルームのゲームの世界に入るのはアップルにとっては簡単なはずです。だってApp Storeにあるアプリのうち120万件以上はゲームで、それをApple TVにポートすればいいんです。


開かれる箱庭


Apple TVがそれなりのゲームデヴァイスになるには、Apple TV用App StoreとSDKが必要になるはずです。それはアップルにとってもユーザーにとってもデヴェロッパーにとっても、もっと前に実現されていて良いことでした。そうすればチャンネルも増えて、Xbox OneとかPS4のゲームもApple TVにポートされ、ユーザーは喜ぶし、アップルも新たな収益源にできます。しかもソフトウェアベースのアップデートがメインになるので、既存の2,000万台ほどあるApple TVに新たな命を吹き込むことができます。

Apple TVというパズルの最後のピースとなるのはTV放送を受信するケーブルボックス機能です。でもまだケーブル事業者とのコンテンツ契約が完了した様子はなく、仮に完了できても規制当局側から批判されるかもしれません。でもケーブルボックス機能のない今のApple TVにだって、非常に大きなポテンシャルがあります。

iOS 8ではアプリ間連携が可能になるなど、「箱庭」と批判されてきたアップルの姿勢に変化の兆しがあります。アップルが今後その方向に確実に進んでいくなら、生まれ変わったApple TV、またはもっと良い何かが今年中に見られるかもしれません。よりオープンなアップルは、きっと今までよりさらに優れた体験と製品を生み出すことでしょう。


Micah Singleton - Gizmodo US[原文
(miho)

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