OS X Yosemiteの影に見え隠れするアップルのデザインの未来

2014.06.03 07:45
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WWDCで発表された新しいOS X Yosemite(ヨセミテ)はその名の通り、明るくシャープでフラットになりました。OS Xは iOSの見た目にどんどん近づき、密接に連携するようになります。

そしてついに、ついに、双方のプラットフォームを一貫して開発できる新プログラミング言語も登場しました。

OS Xはこれまで以上に、オペレーティングシステムらしく。アップルのUIデザインの今後10年の開発を示唆するグラフィックの標準セットを謙虚に宣言したようでした。期待していたiWatchもiPhone 6も全く発表されなくてがっかりした人も多いでしょうけど、Yosemiteは今後全ての将来の製品リリースの指針となるインターフェースデザインであることを垣間見せてくれます。

まずはじめに、iOSとOS Xの、似ている点をみていきましょう。


OS X の見た目はよりiOSに近づいた


ジョナサン・アイブがデザインしたOS Xは私達が期待した通りのものでした。まずはじめに、シャドウ、テクスチャ、そしてOS Xのグラフィックノイズはすべて消え、スコット・フォーストール(アップルの前iOS担当上級副社長)時代の遺物のようなデザインがすっきりさっぱり洗われ、非常に鋭い角に、徐々に減るテクスチャ、ポップなカラーなどが好まれ、iOS 7で大きく変わったような挑戦的なデザインアプローチでした。


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そしてアップル史上はじめて、OSの活字書体が変わりました。これまでずっとお馴染みだったLucida Grandeフォント、さようなら。iPhoneの画面よりもコンピュータ画面上の読みやすさという意味でより理にかなっているHelvetica Neueフォント、こんにちは。

また改善された通知センターは、iOSのルックスをそのまま移植したかのよう。透明な背景、そしてiPhoneと同じような動作でコンピュータでもほぼ近い動作ができるようになりました。アプリをデスクトップに格納するドックのデザインも透明でフラットでグレーっぽくなりました。アプリアイコンもフラットにシンプルに刷新されましたよ。


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これらの変更は、iOSファンにとってはとっても馴染みがあるもので、統一性のあるインターフェース上に配置された美しく透明でレスポンシブな要素は肯定的に受け入れられるはず。


iOSとOS Xは今まで以上に機能を共有するように


今回その姿を現したiOS 8は、一度格納したアプリやサーヴィスをシェアしたりできるようになるなど、アップルのモバイルオペレーティングシステムとOS Xとこれまで以上に密接に連携できるようになりました。そして最も大きな変更は、iPhone、iPad、コンピュータ間のシームレスな連携です。

iPhoneで誰かにテキストメッセージを送ることは、コンピュータから誰かにテキストメッセージを送ることと同じように、iPhoneで誰かに電話をかけるように、コンピュータから電話をかけられるようになりました。デヴァイス間の機能的な違いはどんどん狭まってきています。


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実行しているアプリを閉じることなくメッセージに対応することができます。まだスクリーン分割機能はないようですが、きっと近い将来実装されるでしょう。

新しいフォトアプリも同様、コンピュータと同等レベルに編集機能が格段に拡張されました。


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そしてさらに、iPhoneやiPadからでも、コンピュータで出来ていたような事ができるようになって、MacとiPhone同士が、これまで以上に密接ににやりとりできるようになります。


そしてついに、双方共通の言語が登場


今までの全ての反復する変遷の中で、アップルの将来のアウトラインを垣間見ることができました。1つの傘下に2つの分岐するプラットフォームを持ってきたことは、想像以上に重要なことだと思います。モバイルとコンピュータベースのプラットフォームを一貫した言語で構築することで、アップルは新しい製品の波をお膳立てしているようです。

すべての製品の間で一貫性のある一連の規則。それは今でもアップルが常に優位に立っているものひとつです。遡ること1980年代、非常に人気だったSnow White design languageを構築したけれど、統一性に欠けることで苦労していました。そしてアップルは80年代後半、スティーブ・ジョブズとfrog design、Snow Whiteを断ち切った時、貧弱なデザインと紛らわしい製品発売をするという「暗黒時代」に入ったのでした。

そして今、単一のデザイン言語を確立し、現在ないし将来の製品をサポートできるようになるビジネスに進もうとしています。

今のところOS XとiOSは、ソフトウェアの2つの異なるピースを担っているけれど、将来的には、それらの間の境界はどんどん崩れていくでしょう。

アップル世界には噂のiPhoneより潜在性が高いと言われるiWatchのようなウェアラブルデバイスに、デスクトップとモバイルコンピューティングの溝を橋渡しするiPad Proといった新しい製品カテゴリーが生まれると噂されています。今日の発表で、OS XやiOSに適合しない将来的なデヴァイスも視野に入れられた将来への重要なステップを見ることができました。

今日は新しいハードウェアは発表されなかったけど、噂を分析したりする時間を楽しもうじゃないですか。


Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文
(mayumine)

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