透明な電極で作る割れないディスプレイ

透明な電極で作る割れないディスプレイ 1

落としたってへっちゃらぴー。

スマートフォンやタブレット端末で日常に潜む1番の恐怖は何か? それは割れることでしょう。破損しないディスプレイなんて話は前からありますが、それは飛ぶ車のようなもの。話には聞くけど、いっこうに姿を表さない。しかし、今回ついにその姿がちらっと見えてきました。

従来のスマートフォンスクリーンは、透明で伝導力をもつ酸化インジウムスズ(ITO)でコーティングがされています。ITOは、スマートフォンに限らずLCDディスプレイからプラズマテレビ、飛行機のコックピットウィンドウにいたるまで多岐に渡って使用されています。

しかし、そんなITOには大きく3つの弱点があると言われています。それは、高い、原料に限りがある、そして壊れやすいということ。そのため長年、ITOに代わる存在を求めて研究が続けられていました。そしてついにオハイオ州にあるアクロン大学の研究者が、透明な電極を用いた割れないスクリーンを開発したのです。

アメリカ化学会の専門誌ACS Nanoにて発表されたレポートでは、高分子科学専門のYu Zhu准教授が、非常にタフで強固な伝導性のあるスクリーンの作り方を解説しています。ITOの代わりに研究チームが使ったのは金属電極でできたメッシュ。割れないスクリーンは、このメッシュでポリマーの層を挟む方法で作られています。耐久テストの結果も抜群。何よりも、安価で生産でき、原料に限りも無いという大きな魅力があります。

透明な電極で作る割れないディスプレイ 2

Zhu准教授は、「この発明は市場にある大部分のスクリーンを変えるものだ」といいます。「ITOに勝るとも劣らない有力な競争相手になるでしょう。スマートフォンの画面のヒビと決別できる日が来るかもしれません」と自信満々の様子。

これは一般ユーザにとっても楽しみな新技術ですね。

source: PhysOrg, University of Akron

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(そうこ)