プラスチック、新種の石になっていた

2014.06.11 13:00
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人類が絶滅しても残る人工物に。

人類はいろんな建造物とかアートとかテクノロジーとかを地球に生み出してきましたが、ついに人類よりも長く地球に存在し続けるであろうものを創ってしまいました。それは「Plastiglomerate」という新種の石で、溶けたプラスチックからできています。これは多分、人間として恥ずべき結果だと思われます。

Plastiglomerateの誕生は、今週米国地質学会で発表された論文で明らかになりました。いわゆるプラスチックが溶けると「原始のスープ」のような状態になり、周囲の砂やサンゴ、貝殻、木片などを取り込んでいきます。海にあるプラスチックのほとんどはプラスチックのまま細かく砕ける程度ですが、一部のプラスチックが溶けて周囲の有機物を巻き込み、硬い石になるのです。


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この現象は2006年、ハワイで海洋学者が最初に発見していましたが、地質学者が石の収集に動いたのは2012年のことでした。米国地質学会で発表された新たな論文によると、プラスチックのほとんどは、溶けても元が何だったのかがわかります。それはたとえば「ネット/ロープ、ペレット、容器/パッケージの一部、フタ、チューブ/パイプ、カラフルなプラスチック片」といったものです。

とはいえ、プラスチックから変化したのがPlastiglomerateであるなら、いつかは地球から消滅しそうです。でもニューヨーク・タイムズでは人類がいなくなってもPlastiglomerateは地球にとどまると予想されています。

多くの科学者は、現在の地球が地質学上の新たな時代区分「アントロポセン(Anthropocene、人新世)」にあると考えている。アントロポセンとは、人類の活動が自然世界に対し大きく長く残る影響を残していく時代を表す。建築材料や道具、大気汚染とともに、Plastiglomerateは人類が地球に存在した時代の証となるだろう。

Plastiglomerateにならないプラスチックそのものも、分解には長い時間がかかるとされています。プラスチックのリサイクルもありますが、それをしない場合は、半永久的に残るゴミになるってことなんですね。


image: Ozerov Alexander
source:Geological Society of America, New York Times

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文
(miho)

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