グーグルの気球ネット、来年スタート? 担当ディレクターが漏らす

グーグルの気球ネット、来年スタート? 担当ディレクターが漏らす 1

フライング気味の宣言。

世界中がネットでつながっているように感じる今日この頃ですが、世界人口全体で見ればまだネット環境を持たない人のほうが大勢を占めています。でももうすぐグーグルのProject Loonの気球が、まだネットにつながっていない61%の人にとって有効なアクセス手段になるかもしれません。

Project Loonは2013年6月にローンチして以来、着実に進歩してきました。現在ニュージーランドやブラジルでテストを進め、接続速度は、場合によっては一般家庭より速いくらいです。Project Loonを進めているGoogle Xのディレクター、Astro Teller氏がWiredに対してその開発のスピード感を語りました。

「このプロジェクトはGoogle Xの象徴的存在です」とTeller氏。「1年前の気球の滞空時間は最長2、3日程度であり、下り速度は平均1~2Mbpsと、一番遅い有線ネットサーヴィスと同等でした。それが今では10倍の帯域、10倍の機動性、10倍の滞空時間を実現しています。こんな進歩をあと2、3回繰り返せれば、すごすぎて困ってしまうほどになります」

今ではLTE通信も可能になり、Project Loonの気球は地上のアンテナに対しては下り22Mbpsを、モバイル端末に対しては下り5Mbpsを実現しています。Teller氏はこの記事の中で、Project Loonが満2歳となる来年には長期的な気球での接続サーヴィスが可能になると楽観的な態度を示しています。

ただしこの記事には後にグーグル広報から訂正が入って「継続的に可能なフルサーヴィスになるにはしばらく時間が必要」とされているので、実際「来年」はちょっと厳しいのかもしれません。でもとにかく、担当部門の前のめりな感じはわかります。

今、ネットにつながっていない地域をターゲットに接続手段を探る計画は、Project Loon以外にもあります。たとえばグーグル自身も、この半年でドローンを作るTitan Aerospace衛星企業のSkyboxの買収を決めています。衛星に関しては10~30億ドル(約1000~3000億円)を投じて180機を打ち上げる意向があることもわかっています。

グーグルがそこまで投資するのは、インターネットユーザーが増えれば広告収入が増え、より多くのデータも手に入るからだと思われます。またフェイスブックも似たようなプロジェクトを進めています。この巨大企業同士の争いによって、世界がつながるスピードはより加速していきそうです。

source:Wired

Micah Singleton-Gizmodo US[原文

(miho)