バナナだけどオレンジな新開発フルーツ、人体での試験開始

バナナだけどオレンジな新開発フルーツ、人体での試験開始 1

ジューシーなのかまったりなのか、どんな味なんだろ。

世界にある飢えを救うために長年改良に改良を重ね、遺伝子に手を加えたスーパーバナナが、今ついに、人の口にはいろうとしています。特にアフリカの子どもたちが苦しんでいるヴィタミンA不足問題のために研究が行なわれていたのがこのバナナ。問題改善のため、体内に吸収されるとヴィタミンAへと変わるβカロチンが非常に豊富なところが特徴です。特徴と言えば、このバナナ、実はオレンジなのです。

バナナだけどオレンジな新開発フルーツ、人体での試験開始 2

オーストラリアのクイーンズランド工科大学は、この特別な果物のために、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から1,000万ドル(約10億円)の出資を受けて研究を続けてきました。改良されたバナナは、近々、その苗木がウガンダの農園に渡されます。ウガンダでは、常に飢えが大きな問題となっており、国民の70%が果物に頼って生きています。ヴィタミンAは卵や牛乳に多く含まれることから、ヴィタミンA不足が大きな問題となり、子どもの死亡原因となるだけでなく、失明の原因ともなっています。

改良が加えられたスーパーバナナはβカロチンの含有量が高く、見た目がバナナなのに反して、その実はオレンジなのだといいます。このアイディアの元となったのは、バナナとオレンジの実をミックスして改良したKaratと呼ばれるフルーツ。昔からあるもので、長年子どもの目の治療にと役立ってきました。2000年代には、クイーンズランドの科学者もこのカラットを栽培する方法を模索していましたが、何らかの理由により方向転換し、新たに遺伝子操作したスーパーバナナを作るにいたりました。

この改良スーパーバナナは、近日アメリカ国内で人々が口にできるように運用が開始され、今年いっぱいは続けられる予定です。実験がうまくいけば、ウガンダの農園で2020年をめどにこのバナナの生産がはじまります。開発リーダーであるJames Dale氏は「上手くいくと信じている」と自信満々です。

昔と比べると、トマトだってイチゴだって品種改良でその味が変化してきました。今回のバナナは品種改良レベルの話ではありませんが、栄養豊富なオレンジみたいなバナナ、ぜひ食べてみたいですね。

source: Guardian

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

(そうこ)