「Android Auto」ハンズオン:自動車のライフセーバー、車と対話する時代に

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車も新時代へ。

本日から開催されたGoogle i/O、その会場で目を引く発表だったのがAndroid Autoです。名前の表すとおりアンドロイドの搭載された車。でも一体何が新しいんでしょうか? 米GizのBrent Rose記者がハンズオンをさっそく届けてくれました。

Android Autoの基本的な機能は、お持ちのAndroid携帯に連携されます。ちなみにコネクション方法はBluetoothではなくUSB接続が想定されているようです(次の発表までにはBluetoothになるんですかね?)。もちろんGPSアンテナが車載されていれば位置情報がより正確になるそうです。

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搭載されているスクリーンは、従来のジョイスティック入力に加え、タッチ操作にも対応しています。Brent記者が試乗したのはタッチスクリーン式のシェブロンで、車が止まっている間はキーボードが立ち上がり、手で目的地などが入力できます。一方、いったん車が動き始めれば、基本的には声で操作する仕様に。確かにその方が安全ですね。

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また、ハンドルについているVoiceボタンを使えば、声でいろいろなことができます。ナビ機能はもちろん、電話やストリーミングサーヴィスから音楽を流したり、「次の予定は?」「今夜雨降るかな?」なんて質問できちゃいます。返答は視覚の邪魔にならないようにカーステレオから流れます。気分はトニー・スタークですね。

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電話がかかってきても大丈夫ですよ。ナビ中でも音楽を聴いている最中でも、ちゃんと着信通知してくれます。ただひとつ残念なのは、電話をとるときには画面をタップしなければならないこと。「編集長のBrian Barrettから電話ですよ。出ます?」と音声通知してくれ、僕が「イエス」と言ったら電話にでれるようにした方が安全で簡単だと思うんです。改善を待ちましょう!

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メールも電話と同じです。新OS「L」で導入されたヘッズアップ機能により、他のアプリを操作中でも、それを中断することなくメッセージの受信を確認できます。タップすればテキストを表示するかわりに、車がメールを読んでくれますよ。もし返信したければ、ハンドルのVoiceボタンをおして、「Reply」と言えば準備万端。あとは相手に送る内容を口頭で入力して送信すれば完了です。ほとんど手を使わずに操作ができるので、ながら運転するよりも数十倍安全でしょう。まだ完璧ではなさそうですが、今後に期待です。

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マップもいい感じですね。基本はGoogle Mapと同じですが、大きなスクリーンとヴォイス・コントロールがあるので、モバイル端末よりも使いやすそうに見えます。マップ上には次の曲がり角やどのレーンを走ればよいかなどが代替ルートとともに表示され、近場のガソリンスタンドやレストランの検索も非常に容易です。

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Mapの欠点をあげるとすれば、近いところを検索してしまって、走っている先を優先して検索してくれないことでしょうか。ガソリンスタンドを検索する時に、走っている方向と逆の方のものを出されても、あまり行く気にはならないですもんね...。どうやらその他の機能もほぼGoogle Mapと同じようなので、「長所だけでなく欠点の方もやっぱり似てる」と言ったところでしょうか、でも残念。

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音楽もAndroid Aoutoにとっては重要です。SportifyやPandora、Google Play Musicと連動でき、車の操作に集中するために、インターフェースも操作しやすいです。それぞれのツールのいいところは残したまま、より安全運転に集中できるような作りになっているとのこと。上の写真を見ると、アプリを選ばず、操作方法がほぼ同じになっていることがわかります。わざわざボタンを探す必要がないのは安全ですね。

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アプリは、素晴らしいの一言。なぜならAndroid Auto専用に別のアプリをダウンロードする必要がないから。スマートフォンに入っているアプリのほとんどは、車につないでもきちんと使えます。しかもスマホと車の連携は非常にシームレス。ただ例外として、今のところYouTubeなどの動画再生アプリは使えないようです。でも、今後のヴァージョンアップでは駐車中のみ再生できるようになるかもしれません。アプリに関しては、各自動車会社によっても違いがあるそうです。

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うーん、総じていい感じ! まだシステム上のラグはいくつか見られるものの、それは各自動車会社が搭載するチップセットのおかげでなんとかなりそうです。アップルの開発したCarPlayと同様、私たちが今使っているようなダッシュボード機器とは比べものにならないぐらい優れているようです。1つ疑問なのは、これがAndroidのみに対応しているのか、ということ。iOSじゃダメなのか、Windows Phoneはどうなのか? これに関しての発表はありませんでしたが、もしGoogleやAndroidができるだけ多くの自動車会社と提携したいならば、市場にオープンな方がいいのではないのでしょうか?

もちろんリリースされたばかりですから、Android Autoはまだ完璧ではありません。もっと改良して、スクリーンを見たり触っらなくとも、声による操作で全てを可能にしてほしいです。今のところ、今年の末にはシェブロン、アウディ、ヒュンダイ、そしてあと数社からはAndroid Aouto対応モデルが発表される予定とのこと。また、インダッシュ形式にして、従来の車に対応できるような機器を製作するアフターマーケットもウェルカムだそうですよ。それが実現されれば、車を買い替えなくてもよくなります。朗報ですね。

聞けば聞くほど、実際に運転するのが楽しみなAndroid Aoto。この次世代の車はいろんなことを可能にしてくれますが、安全運転は心がけないといけませんね。

Brent Rose - Gizmodo US[原文