グーグルがインディーズレーベルをYouTubeから閉め出すみたい

2014.06.21 13:40
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ああ、やっぱり本当なのね...。グーグルがぼくらのYouTubeを台無しにしてしまうかも。

グーグルの幹部がフィナンシャル・タイムズに語ったところによると、間もなくリリース予定の有料サーヴィス「YouTube Music Pass」で、契約を締結していないインディーズレーベルの動画をYouTubeから閉め出す方針が明らかになりました。YouTubeの魅力を壊しかねない、グーグルによる的はずれな決断といえるかもしれません。

2005年2月にYouTubeが誕生してから約10年ですが、無料のヴィデオサーヴィスはインターネットのあり方を根底から変えました。かわいい猫ちゃんの動画から、抗議ヴィデオ、映画の予告編、そしてミュージックヴィデオまで。世界中のありとあらゆる動画がYouTubeに集まってきます。コンテンツ制作者にとっては、新しい作品をいつでも簡単に共有できる夢のような場所です。

特にミュージックヴィデオを共有するのには完璧でした。YouTubeからしても、ちょうどよい長さのクオリティの高いミュージックヴィデオは最も人気のあるコンテンツです。若年層では音楽の聴き方の第一位はYouTube。もはや音楽試聴のデファクトスタンダードになっています。

アーティストにとっては新しいシングルをプロモーションするメディアとしてだけでなく、収入源にもなっています。プリロール動画広告やVEVOのようなサーヴィスのおかげで、曲が聴かれれば、その分収益が入ってきます。 YouTubeのコンテンツIDの仕組みを使って、他のユーザがアップした動画についても収益化することができます。

いままでグーグルはYouTubeの当初のヴィジョンをしっかり保護してきました。ですがここ数年、マーケットを制覇したサーヴィスから売上げをさらに上げるために有料サーヴィスを企画していました。そんなことするべきなのでしょうか? いまのままで十分素晴らしかったのに。

残念ながら、ずっと噂されていたYouTube Music PassがYouTubeのエコシステムを破壊しようとしています。フィナンシャル・タイムズの報道によるとグーグルは既にソニー、ワーナー、ユニバーサルの3大メジャーレーベルといくつかのインディーズレーベルと契約締結していて、音楽業界の90%を網羅しているとのことです。

残りの10%が問題です。グーグルのコンテンツ担当ディレクターのロバート・キンクルさんがフィナンシャル・タイムズに語ったところによると、YouTubeは近々ライセンス契約にサインしていないレーベルの動画をブロックし始めるそうです。未締結レーベルとの契約も「時間の問題」とは言っていますが。未締結のレーベルには人気アーティストのAdele、Animal Collective、Arctic Monkeys等を抱えるXL RecordingsとDomino Recordsも含まれるそうです。米Gizmodoへの回答でもグーグルはそれを認めました。

不公平な契約条件がインディーズレーベルが契約締結を拒む理由です。メジャーレーベルには有利な条件を提示しているのに関わらず、インディーズレベルには低い条件提示がされていると主張しています。サインするかはレーベルの判断になりますが、グーグルはサインしない限り、YouTubeに今後一切、動画をポストさせないとしています。

グーグルの脅し戦略では、誰も得をしません。ユーザーは見たい動画が見れなくなるし、ブロックされた10%のアーティストはファンに動画を届けられなくなります。

ですが、おそらく一番打撃を受けるのはYouTube自身ではないでしょうか? YouTubeはPsyとかジャスティン・ビーバーみたいなスーパースターのためだけの場所ではなく、ポストMTV時代に、その他の大勢の無名アーティストたちがファンとの絆を深める場所です。それがYouTubeの最も素晴らしい部分だったのではないでしょうか?

グーグルが契約をしていないアーティストの人気動画に対してどのように対処していくかは明らかになっていません。ですが、今回のグーグルの動きから見て取れるのは、もはやYouTube上でいままでのような無名アーティストのブレイクを求めてないのではということです。YouTubeの原動力はその並外れたオープンさにありました。でも、ひとたびグーグルがクリエイターとの間に壁を作ってしまったら、僕たちの愛したYouTubeは死んでしまうでしょう。

Financial Timesの記事についてYouTubeは公式にこう言っています。

我々のゴールは、YouTubeを素晴らしい音楽体験の場にすることです。ファンとアーティストを繋ぐグローバルプラットフォームとして、音楽業界の収入源としてという二つの側面からです。YouTubeは有料購読の音楽サーヴィスを追加する予定です。我々の音楽パートナーにすでに毎年数百万ドルの収益をもたらしていますが、それに加え新たな収益をもたらすことを目的としています。すでに多くのメジャー、インディレーベルがパートナーになっており、我々は非常に楽しみにしています。

今後のYouTubeの対応に注目です。


source: Financial Times

Mario Aguilar - Gizmodo US[原文
(tomochunk)

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