この10年で、米国の大気汚染はこんなに改善されました

他の国のデータも気になります。

NASAは、アメリカの大気環境が10年前と比べて良くなったことを示す画像を公開しました。空気が浄化されたというほどではないけれど、それでも特に改善がみられる都市部やその近くに住む人にとっては喜ばしいニュースです。

この画像は、10年間にわたって地球周回軌道に乗っていた人工衛星オーラ(Aura)が測定してきたデータをもとに作成した大気中の二酸化窒素濃度を示すマップです。濃度が高いことを示す赤色の分布が減っていることから、以前と比べて米国の都市部において二酸化窒素の濃度が低くなっていることがわかります。二酸化窒素とは、簡単に言うと呼吸器系に問題を引き起こす可能性のある褐色の気体汚染物質のこと。NASAは以下のように説明しています。

二酸化窒素は、アメリカ環境保護庁(EPA)が人体の健康を守るべく規制対象にした6種類の代表的な大気汚染物質の1つです。それ単体で呼吸器系にダメージを引き起こすだけでなく、さらに地上オゾンや粒子状物質を含む他の汚染物質の発生源ともなるのです。このガスは自動車のエンジンでガソリンが、発電所で石炭が燃やされる過程で生成されます。大気汚染の代表格ともいえる存在です。

もちろん、そんなもの減らしたいですよね。大気汚染に関する法が整備され技術も改良されたおかげで、大気中の二酸化窒素濃度は減りつつあります。タクシーが頻繁に行き交うニューヨークの空気がどれほどキレイになったかご覧ください。NASAによると二酸化窒素は32%も減ったそうです。

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交通量の多いアトランタでさえ、42%の減少にあります。

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しかし、EPA曰く、汚染が健康に害するレベルに達している地区に住む米国市民の数は1.42億人もいるということで、まだ良好な状態にいるとはいえません。NASAは引き続き、オゾンの監視を続け、大気質予報と重要な環境のデータを提供し続けるでしょう。だとしても、もし私たち人間が絶滅しちゃってたら、どっちみち大気汚染の改善についてなんも言えなくなるんですけどね。

source: NASA

Leslie Horn - Gizmodo US[原文

(たもり)