レゴラスは本当に24km先まで見えるの?

闇の森のエルフ、レゴラスは超人的視力の持ち主。

24km先の騎馬隊の人数、団長の身長まで正確に見える…ということになってますが、物理的にそんなことは可能なのか? 人気チャンネルのMinute Physicsが検証してくれました。

(訳)

物は光を弾き、それが目の角膜で屈折し、水晶体でピント合わせが行われて、網膜上に像を結びます。

ただ光は波のように広がるので、そこがレゴラスにとっては問題です。狭いところを通ると光は回折(diffraction)してしまうんですね。

望遠レンズで絞りを絞っていくと細かいところはボケてしまいます。目の前に紙を持って、細かい字を読もうとしてもボケて読めない。これが「エアリーディスク」と呼ばれるものです。

エアリーディスクは開口系と光の波動の長さで決まります。なので目ではっきり捉えられるものは入射角が0.007度以内のものだけということになります。

レゴラスは本当に24km先まで見えるの? 1

つまり100m先の直系1cmのものが限界、です。

それより小さいものは全部ボヤッとなるんですね。

レゴラスの体格は人間とほぼ同じで、ローハンの軍勢は24km離れた場所にいます。

さっきの式を当てはめると、24km先のものは2.9mより小さいものは全部ボヤッとなるはずなので…辛うじて濃淡で人数は読めるかもしれませんが、団長の身長まではとてもムリ、見えません。

だけど、レゴラスに紫外線視力が備わっていた場合は、話は別です。

波長が短い光は回折も少ないので、超紫外線(XUV)まで感知できる場合、24km先のものは10cmのものまで見分けが可能です。となると、団長の身長も辛うじて読めるぐらいです。

ただし、大気中の物質はどれもXUVを吸収する性質を持っているので、超紫外線視力があったとしても現実にはノー・クルー、まったく見えません。

なので見えてるのだとしたら、単なる見間違えか、視力以外の妖術ということになります。

source: Minute Physics

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文

(satomi)