買い? パス? アマゾンの電子書籍読み放題「Kindle Unlimited」

2014.07.22 12:30
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米アマゾンが月10ドルで電子書籍60万タイトルとオーディオブック8000タイトルが読み放題・聴き放題になる新サービス「Kindle Unlimited」を開始しました!

30日間の無料トライアルもアメリカで早速始まりましたが、これはズバリ買いなのか? ギズが出した答えは…


たぶんパス


本も読書もいいことだけど、Kindle Unlimitedはそれほどすばらしくないんです。特にAmazonプライム会員にとってはメリット薄いかもしれません。

書籍60万タイトルというと膨大な品揃えに聞こえますが、ペンギン・ランダムハウス、サイモン&シュスター、ハーパーコリンズ、マクミラン、アシェットの大手出版社ビッグ5の書籍はどこを探してもありません。契約がとれなかったんですね。

もっと痛いのは、Amazonプライムとの被りが多いこと。Prime会員はオーディオブックこそ読めませんが、Kindleユーザーは「Lending Library」で所蔵50万タイトルから月1冊無料で電子書籍が借りられるんです。しかもタイトルはUnlimitedとほぼ同じです。

料金はPrimeが年間100ドル、Kindle Unlimitedが年間120ドル。PrimeはLending Library以外にも送料無料、Amazon Music、Amazonストリーミングビデオ無料アクセスのオマケもついて、Unlimitedよりまだ20ドルも安い計算です。

PrimeはKindle持ってない人も加入できるので、そこが違いですが。長い目で見ると、Kindle買ってLendingで本を借りた方が、Unlimitedに別途加入するより安上がりでしょう。

また、Kindle Unlimited以外にも、本を貸す購読サービスはあります。例えば、Oyster、Scribdはライブラリも充実しています。月9ドルのScribdは40万タイトル、月10ドルのOysterは50万タイトル。アマゾンよりは数こそ少ないけど、大手出版社の売れ筋の本も入っているので質では勝っています(ハリポタなんかの目立つタイトルはアマゾンも揃えてますけどね)。

Kindle端末からOysterとScribdユーザーを締め出したらUnlimitedに入る人も出そうですけど、今のところは小さな会社の方がアマゾンがとれない契約をとってがんばってる、という図式ですね。


Unlimited使うのはこんな人


每日の通勤で「オーディオブックでも聞いてなきゃやってられん」という人には、Kindle Unlimitedは天国です。なんてったって8000タイトルもありますからね。寿命が尽きるまで聞けますよ~。

「活字さえあればなんだっていい」という雑食系で、尚且つ、「Amazon Primeの他のサービスなんて眼中にない」という人には、OysterやScribdより数で勝負のKindle Unlimitedも悪くないチョイスでしょう。


課題


Unlimited登場で従来のLending Libraryが変わるという発表は特に今のところアマゾンからは出ていません。が、将来的にはPrimeメンバーだけ割引きにするとか、Lending Libraryを停止してKindle Unlimitedに人を呼び込むとか、なんらかの対策は出してきてもおかしくないですよね。その予定があるのか、アマゾンにコメントを求めておきました。

大手出版社と仲直りして契約に持ち込めたら、電子書籍のサブスクリプションサービスの勢力図も大きく様変わりしそうですけど、今のところはKindle Unlimited、自分はパスかな。アイディアはいいのだけど、運用に難アリというのが正直な感想です。


Kate Knibbs、Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文1原文2
(satomi)

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