ビットコイン、その根底が揺るがされる危機をむかえていた

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ビットコインの特徴と言えば「分散性」があげられるでしょう。つまり中核がないため各ユーザに自由と責任が担保され、これによって秩序が保たれている…。でも実際はそううまくもいかないのかもしれません。

先月、史上初めて1つのマイニングプールがビットコイン採掘量の過半数を占める状態になりました。これは、分散的な構造を根底から覆し、ビットコインそのものを危険にさらすことでもあります。

これを報じたのはArs Technica。レポートよるとGHashと呼ばれるマイニングプールが12時間もの間、ビットコインハッシング(ビットコインを発行するときに行われる暗号化処理)の51%以上を占めていたことを米コーネル大学の研究者たちが発見したそうです。

一体何が問題なのか分かりづらいかもしれません。でもレポートによれば、これほど強力な演算能力はビットコインを脅かす存在になりうるそうなのです。

ビットコイン採掘量の51%以上占めるとどんなことができるようになるのでしょう? たとえば同じビットコインを2度使えるようになったり、競合マイニングプールのトランザクションを拒否することや、ビットコインを多く所持している人から手数料を多くゆすり取ることも可能になるのです。さらにその気になれば、他のビットコインのネットワーク全体にDDoS攻撃を仕掛けることさえできるようになるといいます。

研究者達によると、12時間もあれば前述の脅威を現実のものにできたそうです。つまりGHashはビットコイン全体の秩序を乱すことができたということ。実際に彼らがこれほどまでの占拠によって、何を企てていたのかは不明です。ただ、GHashは「自身の採掘量の割合が51%を超えることは絶対にない」という宣言をしたばかりでした。

また、GHashの強力な演算能力はギャンブリングサイトをハックするのにも使われていた経緯があります。

GHashのシェアがこれ以上伸びるのかはわかりません。でも、ビットコインユーザは、これ以上伸びないで欲しいと思っている人が多そうです。この新しい通貨は今後世界を変えうるかもしれませんが、まだまだそのシステムはグレーゾーンや危険性を孕んでいるのです。

source: Ars Technica

Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文] (ゆたかつむら)