豆腐の材料で太陽電池の製造がもっとエコで簡単に

豆腐の材料で太陽電池の製造がもっとエコで簡単に 1

灯台下暗し?

薄膜太陽電池は非常にフレキシブルで、さまざまな場面で発電を可能にします。ただ従来の生産方法は高価で、扱いが難しく、有毒な塩化カドミウムを利用しなければなりません。しかしリヴァプール大学の研究者たちは塩化マグネシウムを使って、太陽電池を生産する方法を発見しました。この物質は、豆腐の凝固剤であるにがりの主成分なのでぼくたちにも馴染みがあります。

塩化カドミウムで太陽電池の表面をコーティングすると、電池の発電効率を劇的に向上できます。コーティング後の太陽電池のカドミウムの層は無毒ですが、生産過程で有毒な物質が発生します。カドミウムイオンが含まれた工業廃水が発生するため、ろ過装置が必要になり、工員は防護服を着る必要があるのです。

そんな中、リヴァプール大学の物理学者Jon Majorさん率いるチームは、塩化カドミウムの代替として、豆腐の凝固剤や、融雪剤として使われる塩化マグネシウムが最適だと発見しました。

塩化マグネシウムは塩化カドミウムと同様の発電効率を上げる効果があります。さらに塩化カドミウムより約300倍も安く、それでいて有毒物質ではないので、ろ過装置や防護服などを利用する必要が無くなります。加えて塩化カドミウムでのコーティングにはスパッタ蒸着装置という高価な装置が必要になりますが、塩化マグネシウムでは表面にスプレーするだけでOKです。

確かに、太陽電池業界の人々が述べるように、ただ安価な代替物質を見つけただけでは、最終的な製品の価格が安くなるわけではないかもしれません。太陽電池生産は未だに高価なプロセスを必要とします。しかしそれでも、発電効率を落とさずに有毒な物質を無毒なものに代替できるのは、素晴らしいですよね。

image by Gyuszko-Photo / Shutterstock

source: Nature; University of Liverpool via Ubergizmo

Robert Sorokanich - Gizmodo US[原文

( ゆたかつむら)