米国で使われつつある「クレカ情報で健康状態を予想するシステム」

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えぇ、どういうこと?

病院がクレジットカードの情報を元に、患者の健康状態を予想しているという話がります。なんだか、わけがわからず怖いような…。一体どういうことなのでしょう?

病院の中には、消費者データ(クレジットカードを使ったショッピング情報やお店のポイント情報など)を大量に購入し、独自のアルゴリズムにあてはめて発病リスクのある人を割り出している所があります。BloombergBusinessweekによれば、ノースカロライナ州のCarolinas HealthCare Systemがこのプロジェクトを進めており、200万人ものメンバーの健康状態を調査しています。

例えば、喘息の患者がここにいるとします。病院はこのシステムを使うことで、この患者が救急車で運ばれてくる可能性を調査します。どれくらい頻繁に薬を買い足しているか、タバコを買っていないか、花粉の多い地域に住んでいないかなど、トラッキングする情報はさまざまです。医療ネットワークの分析やリサーチを手がけるMichael Dulinさんは、「ビッグデータと予測モデルを使用し、相対的な健康状態を導き出します。それを個人レヴェルにまで落とし込むことで各々のリスクを仮説立てていくのです」と仕組みについて語っています。

このシステムの目的の1つは、オバマケア(医療保険制度改革)にあります。もし、患者が緊急治療室に訪れる頻度があまりに高い場合、病院への支払がカットされてしまうのです。一方で、メディカルセンターでは検査を行う回数減らす風潮がでてきました。検査の回数によって別途インセンティヴが発生する賞与システムではなくなったからです。ビッグデータを用いて予測すれば、少ない検査の回数で患者の病を識別できる時流のニーズにも合うわけですね。

もちろん、このようなシステムを導入するには反対意見もあります。タイプ1糖尿病を煩うJorjanne Murryさんは、「困ったことがあった時に電話できるのはいいけれど、こっちは求めていないのにあちらからあれこれ電話がかかってくるのはね…」と、保険会社からの電話を無視することもあると話します。自分の行動をデータをトラッキングされることで、「〇〇に気をつけてください」と言われたら、ありがたいと感じる人も、余計なお世話と思う人もいるのです。

今の所、データの購入先および内容の詳細は、明確にされていません。データが暮らしを助けるのはもちろんですが、自分の行動を読まれるようで怖くもあります。これは、これからの世界で避けては通れない問題となるのでしょう。便利さか、個人の秘密か…。

image by dean bertoncelj / shutterstock

Jordan Valinsky - Gizmodo US[原文

(そうこ)