ワールドカップ会場を住宅に転用するというアイデア

ワールドカップ会場を住宅に転用するというアイデア 1

かなりアリなのでは?

サッカー・ワールドカップがついに終了しました。ブラジルにはワールドカップ用に作られたり、リフォームされた12のスタジアムが残され、それらの使い道が課題となっています。

もちろん2016年のリオデジャネイロ五輪で再利用されるスタジアムもあります。でも2人の建築家が、「もっとブラジルが切望しているものに利用しては」と提案しています。それは、手頃な住宅です。

フランスの建築家、Axel de Stampa氏とSylvain Macaux氏は、彼らのサイト「1 Week 1 Project」で週1回建築関係の問題を取りあげています。彼らは「Casa Futebol」(サッカーの家)と題し、スタジアムの用途問題に対する提案としています。

彼らのアイデアは「スタジアムの外側に住宅ユニットを積み上げる」というものです。実際のスタジアムはこんな何百戸分ものユニットを支えるためにできていないので実現性はほとんどありませんが、問題提起としては意味があります。こうした巨大イヴェント会場は、どうやって再利用されるべきなのかということです。

今のところブラジルがスタジアムについて掲げているプランは、「一部は元々暫定的に設置されただけなので解体され、一部は2016年の五輪用に改修する」という2つ。が、それ以外のほとんどは長期的なヴィジョンがなく、巨大な建造物があてもなく鎮座することになってしまうかもしれないのです。だからその建物を、不足している住宅として転用できれば有意義なはずです。

ワールドカップ会場を住宅に転用するというアイデア 2

Casa Futebolのアイデアを支えるのはカラフルなモジュール式住宅ユニットで、スタジアム外側を囲む柱と柱の間にすっぽりと収まります。

ワールドカップ会場を住宅に転用するというアイデア 3

これによって、ムダなスペースになりがちだったスポーツ施設外周の空間を有効活用できます。

ワールドカップ会場を住宅に転用するというアイデア 4

さらにこのアイデアの良いところは、スタジアム自体も引き続き使えるということです。スタジアムで開催されるイヴェントのチケット売上の一部は、住宅部分のメンテナンスに使えます。

加えてスタジアムを使っていないときにパブリックスペースとして開放すれば、子どもたちにとっても素晴らしい遊び場になりそうです。また、たとえばシカゴのリグレーフィールドを間近に見られるラッキーな家があるように、このCasa Futebolの一部の住人もいろいろなイヴェントの「ある意味最前列」をつねに確保できることでしょう。

ワールドカップ会場を住宅に転用するというアイデア 5

ブラジルのスタジアムの一部には公園に作り替えられるところもありますが、主要な跡地の利用目的はイヴェントベースになっています。つまり本当に活用されるかどうかは、誰かがそこでイヴェントを開いてチケットを売ってくれるかどうかに左右されてしまうのです。でもスタジアムを住宅中心の他目的スペースに作り替えれば、スタジアムの規模と街の中心という便利な立地を活かすことができます。

このアイデア、ブラジルでそのまま使うのは無理だとしても、これからワールドカップや五輪を開催する場所では参考にしてみてもいいのではないでしょうか。

source: Casa Futebol via ArchDaily

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(miho)