シベリアに巨大な穴出現、その原因は?

2014.07.18 09:00
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隕石よりも予測不可能。

シベリアに突然巨大な穴がぽっかり現れました。この穴ができた原因は特定できていませんが、ネット上では隕石か?UFO衝突か?と一時騒然としました。現地の映像や画像からは、とにかく穴が深く、我々が「地面」と認識している層のその下まで空洞が続いているらしいことが見て取れます。一体この穴は何なのでしょうか?

穴の大きさは直径約60m、内部の直径は約40m、深さは不明です。下の映像は、穴を上空からヘリコプターで撮ったものです。



この穴があるのはモスクワの東約3000㎞ほどにあるシベリア北西部のヤマル半島で、600km以上にわたる永久凍土が広がり、北極海はすぐそばです。さまざまなケナガマンモスなどの考古学的発見が多いことでも知られていますが、1972年には巨大ガス田が発見され、ロシアのエネルギー開発戦略上のキーエリアとして、同国のエネルギー大手企業・ガスプロムが開発中です。


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原因は地球温暖化?

穴ができた原因について、シベリアン・タイムス紙は次のように書いています。

亜北極科学研究センターのAnna Kurchatova氏は、このクレーターは水と塩、ガスの混合による地下爆発が作ったものではないかとし、それは地球温暖化の結果でもあると指摘した。同氏はガスが氷中に蓄積されて砂と混合したと仮定し、それがさらに塩と混合されたものだとした。1万年ほど前、この地域は海だった。

氷と海の塩分とガスと砂だけで、爆発するの?と思われるかもしれません。でも、隕石の衝突とか地球外生命体の襲来とかに比べれば信用できそうな説です。

一方シドニー・モーニング・ヘラルド紙では、極地学者のChris Fogwill博士がこの穴について「Pingoという地質現象ではないか」と語っています。Pingoとは、北極圏の凍った大地が小さな丘を形成する現象です。

永久凍土は厚さ数百mになることもあり、それは巨大な氷としての特徴を持つようになります。

これは明らかにその極端なヴァージョンですが、そこでガスと何らかの接触があったかどうかは、その場に行ってみないとわかりません。

我々は今、永久凍土の活動が歴史上最大になっていると認識しています。これらの多くは高緯度の北極地域の温暖化と関連しています。この地域では、地球上でももっとも急速に温暖化が進んでいるのです。


爆発はいつ、なぜ?


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その後ロシアの民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省による科学調査隊が到着し、新たな映像を捉えました。地下での爆発が一番それらしい理由とされていますが、それがいつ、なぜ起こったのかはまだわからないままです。調査隊が土壌と空気、水のサンプルを採取し、原因を究明する予定です。



穴周辺の永久凍土の厚さは約70cmにも及んでします。巨大な爆発があったということはかなりの熱があったと思われるのですが、それでも凍った状態なのも謎のひとつです。なのでもしかしたらこの穴は、数年と言わないまでも数ヵ月くらい前にできて、発見されていなかったのかもしれません。


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地面が人知れず巨大爆発してたなんて怖すぎですが、人的被害は出ていなかったらしいのが救いです。でも爆発の仕組みがまだわかっていないってことは、またいつどこで同じようなことが起こるかわからないってことで…原因解明が待たれます。


Omar Kardoudi、James Baker - Gizmodo US[原文1原文2
(miho)

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