新タイプのフタ「Viora lid」で飲むコーヒーの味は?

新タイプのフタ「Viora lid」で飲むコーヒーの味は?  1

ちょっと前にギズでも紹介したテイクアウトコーヒー用のプラスチック製フタ、Viora lid。既製品との違いは分かっても、果たして本当に優れているのか? 米Gizmodoが実際に使って確かめてみました。

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これまで私たちは、テイクアウトコーヒーの容器にはそこそこ満足していて、使い捨てのフタについて気にも留めませんでした。でも、Vaporpath社の「Viora lid」の登場で、いくつかの問題点が浮き彫りになったのです。

一般的なプラスチック製フタは、勢いよく撥ねる液体を受け止めこぼさないためにヘリから一段下がった部分がフラットなのに対し、Vioraは角張った形状をしています。Vioraの飲み口の幅が広いのは、口に流れるコーヒー液の量をコントロールしやすくするためで、傾斜がかっているのは余分なコーヒー液をコップのなかへと戻せるからという理屈なんだそうです。さらに従来の3倍もの幅があるおかげで、コーヒーのアロマをもっと堪能できるというのもポイント。ただのカフェイン摂取だったのをこのフタを通すことで、本来の美味しさを味わえるコーヒーブレイクに変えられるというわけです。

それを確かめるべくコップに挽きたてのHair Bender(ポートランドのコーヒーショップStumptownが販売するミディアムダークロースト)をいれて、オフィス内でコーヒーに詳しいMichael Hession記者に試してもらいました。

Hession記者いわく、従来のプラスチック製フタとViora lidを通じての飲み心地には注目すべき違いがあるそうです。Vioraのほうがセラミックのマグカップからすする感覚に似ています。マグカップから飲む場合はフタがないので、口に含むコーヒー液と空気の量を調節できます。つまり液が空気に晒され、より味わい深いひと口を作る鍵となるのです。味覚の75%は嗅覚で決まるそうなんですが、従来のスキマのないフタでは中身のアロマを充分に堪能できませんでした。でもVioraを介して飲むと、アロマが飲み口のスキマから鼻孔へと漂うので、コーヒー特有の香りをふんだんに届けてくれます。

既存のフタと比べると、口に運ぶ段階で中身の温度を下げてくれるのも改善されたポイントです。以前は、冷めるまで待つかそのまま飲んで口のなかをヤケドするかでした。でもVioraを通して飲むと、コーヒー液といっしょに空気も吸うので、私たちの口に流れ込む前にそのひと口が冷まされるのです。これは大きな変化ではないかもしれませんが、テイクアウト用のフタの歴史のなかで初の大きなイノヴェーションとして歓迎すべき点です。 

では、外で持ち歩くときの耐久性はどんなもんなんでしょう? 歩く速度で試したところ、既製品とは異なりVioraで封をしたコーヒーはちょっとよろめいても中身が飛び出るということはありませんでした。でも強めに振ってみたところ、Vioraからの液ハネもみられました。そのため、通勤中にデコボコしたところを通る場合、Vioraの特徴である幅広の飲み口がメリットというよりデメリットになるのかもしれません。続いて自転車でバランスをとりながら両方のフタを試したら(我ながらひっどいアイデアですよね…)、Viora lidのほうが断然飲みやすかったです。

リサイクル可能でプラスチック特有の臭いもしないフタ、Viora lidがデビューしたのは数ヶ月前。なので、地元のコーヒーショップで見かけるまでにはもう少しかかりそう。それでも不満を覚える従来のフタを使っていた30年に比べたら、あと数か月の辛抱なんてそれほど大したことなさそうです。

日本でも使われる日が来るといいな。

Ashley Feinberg - Gizmodo US[原文

(たもり)