グーグルサイエンスフェアで、14歳少女がネットいじめ撲滅プロジェクト

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10代の彼らにとって、学校という場はとてつもなく大きい。

グーグルが毎年行なっている「Google Science Fair」。13歳から18歳の子どもを対象に、個人又はグループで科学とテクノロジーを使った作品やアイディアを公募しています。世界中から寄せられたプロジェクトのうち、現在15作がファイナリストとして選ばれていますが、その中の1人、14歳のTrisha Prabhuちゃんのプロジェクトは10代にとって身近ないじめをテーマにしたもの。

Trishaちゃんのプロジェクトは、いじめの中でも特にネットいじめに特化しています。10%から20%の若者が日常的にネットいじめを経験しているというリサーチ結果をうけて、そもそもいじめが起きる前に防げないだろうかと考えたのがきっかけ。彼女は、若者が中傷的な内容をネットにポストしてしまうのは自制心が働かないからだと仮説をたて、いじめとなる内容をポストしようとする時に、「考え直せ!」というアラートが鳴れば、きっとネットいじめは減少するはずだと考えました。この考えを裏付けるため、彼女は自分の学校、近所の図書館や高校で以下のようなテストを行いました。

被験者は「Baselineグループ」と「Rethinkグループ」に分けられ、いじめとなりうる内容のポストをスクリーン上で見せられます。「このメッセージをポストしますか?」という質問にYESと答えると、後者のグループには続いて「このポストで傷つく人がいるかもしれません。ポスト前にもう一度考えてみては?」というメッセージが表示されます。1人に対して5ポストづつ表示し、両グループあわせて合計1,500件ものサンプルデータを集めました。その結果、「Rethinkグループ」では、93.43%のティーンが、ポストするのをやめたということがわかりました。

この結果を元に、Trishaちゃんが提案しているのが、Rethinkアプリ。ソーシャルメディアにこれを組み込み、投稿前に考え直す機会を与えるというものです。彼女は企画書の中で「Rethinkメカニズムはネットいじめ防止に限らず、長期的にみて、ネットだけでなく現実でも若者の決断力に影響を与えるかもしれません」と語っています。

これには大人も完全に脱帽です。「考え直せ!」というメッセージは、血気盛んな若者にとって、想像以上に効果のあることなのです。このプロジェクトでは、それが実にポジティブに作用していますね。14歳だからこそ気づくのか、14歳なのに気づいたのか…。Rethinkは力強いメッセージです。

その他にも、ファイナリスト作品は、アラームではなく香りで起こす新世代の目覚ましから、非侵襲性のトリプルネガティブ乳がん検出検査モデル、環境に優しく持続性のある浄水器とエネルギー産出のための研究など、大人も顔負けのテーマが並びます。Google Science Fairのページですべて観覧することができます。最優秀賞受賞者には、ナショナル・ジオグラフィックの冒険旅行、ヴァージン・ギャラクティックへの見学ツアー、グーグルから5万ドル(約500万円)の奨学金などが贈られます。優秀作品発表は、9月の予定です。

image by Shutterstock

source: Google Science Fair via Crave

(そうこ)