3Dホログラフィック現実拡張メガネ「Meta SpaceGlasses」が来春発売

3Dホログラフィック現実拡張メガネ「Meta SpaceGlasses」が来春発売 1

誰でもアイアンマン気分。

Google GlassやOculus Riftなど、視界を拡張するスマートメガネやVRヘッドセットのようなウェアラブルデヴァイスが一世を風靡していますよね。去年Kickstarterで成功を収めた「SpaceGlasses META 1」もそのひとつ。これは一言で表すとスマートメガネとVRヘッドセットが組合わさったような、拡張現実(AR)メガネ

今見ている目の前に3Dホログラムを表示させ、さらにKinectのような距離を判別できる赤外線カメラを使ってユーザーの手を認識し、仮想空間上のオブジェクトやインターフェースを自由に操作することができるんです。またウェアラブルコンピューティングのパイオニアと言っても過言ではないSteve Mannが主任科学者としてチームに加わったことも驚きでした。

でもMETA 1は、透明のゴーグルの上にウェブカメラを載せただけのような残念なデザインでした。まあ頻繁にかけて外に出かけるようなデヴァイスではないので問題は無いと言えば無いのですが…。

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初期のMETA 1は透明パネルとウェブカメラを組み合わせただけのようなフォルム

生まれ変わったMeta SpaceGlasses

生まれ変わったMETA Pro

そんなギーク感溢れるMETA 1が、クールなデザインとなって帰ってきたんです。新しい「META Pro」はアビエイター型のサングラスのような形状をしていて、耳にかけることで装着できます。機能的には上記のMETA 1と同じなのですが、スペックとデザインが向上したことで、より実用的になりましたよ。

視角40度の3DHDディスプレイが両方に内蔵されており、目の前に見ている景色を遮ることなく3D映像が映し出されます。一方Google Glassは視角14度で、スクリーンのサイズを比較すると15倍にもなるそう。また両スクリーン間にカメラと深度カメラを内蔵。9軸モーショントラッキングセンサーにより頭の動きに合わせて見える映像を調節します。

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主な機能はスマートフォンやパソコンと接続することで、今まで見えていたディスプレイを拡張し、画面内のウィンドウを直感的に左右上下に持って行ったりできること。またZeroUIという指を使った直感的なインターフェイスを用いて、ホログラム空間に手で3Dオブジェクトを作成することも。作成したオブジェクトをそのまま3Dプリンタに送信すれば、現実に触れる物体となります。

公式サイトには500以上のアプリに対応するとしており、様々なアプリの意見を一般ユーザーから募集しています。一番人気なものは手術や応急処置に使える医療用アプリ「AMT(Augumented Medical Technology)」。人体の上にホログラムを映し出し、体の任意の場所にマーカーを設置することで知識のある医者などがどこをどうすれば良いのかを画面上に表示してガイドしてくれます。また手から炎を出して戦うゲームや、ホログラム上でヴィデオチャットができるアプリなどがあり、どれも楽しそう。

Google GlassやOculus Riftと同じく、SpaceGlassをかけるだけで完全に動作する訳ではありません。メガネフレーム右先端からケーブルで、Metaにより開発されたウェアラブルコピュータ「Meta Pro Computer」に接続する必要があります。これは1.5GHzのIntel i5チップを搭載し、高性能なビデオプロセッサと4GBのメモリ、128GBのSSDが備わった小型のコンピュータなんです。

また開発するカリフォルニア州のMeta社のCEOであるMeron Gribetzさんは、映画「アイアンマン」に登場する人工知能プログラム「ジャーヴィス」のインターフェースに惚れ込み、実際に同映画でデザインを務めたJayse Hansenさんを開発チームに招き入れたそうです。誰でも映画の中でトニースタークがアイアンマンを操っていたようにデヴァイスを操作できるとなると興奮しますよね…。

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開発者バージョン

Metaは既にウェブページにて予約を開始しています。3Dホログラフィックの視角40度のHDスクリーンを備え、Meta Pro Computerも付属する全部入りな「META Pro」は3,650ドル(約37万円)。HDでない視角23度の3Dホログラフィックスクリーンを備え、コンピュータは別途必要な開発者用バージョンは667ドル(約6万7,000円)となっています。値段はGoogle Glassの2倍以上ですが、それ以上のスペックとウェアラブルコンピュータが付属するとなると、妥当なのかもしれません…。

Google GlassやOculus Riftとどう違う?

一見するとGoogle GlassやOculus Riftと使い方や機能は同じように見えますよね。CEOのMaronさんはTelegraphのインタヴューの中で、

Googleは少しの情報だけをポップアップで教えてくれる「通知ガジェット」を作った。

Space Glassesは今までで一番強力なウェアラブルコンピュータなんです。私たちは細部が見通せる視界とサラウンドサウンドを使って、没入できる3D体験を作りました。

と言っています。

Google Glassは視界の右上に小さくさまざまな通知などを表示してくれ、カメラ撮影もできる日常的なデヴァイス。Oculus Riftは視界全体をディスプレイで覆い、ゲームなどの没入体験ができるヴァーチャルリアリティデヴァイス。このMETAはその両デヴァイスの間に位置するような拡張現実に適したデヴァイスなんですね。それぞれのデヴァイスはまだ開発者バージョンに過ぎず、一般のユーザーの手に渡ったらこの世界がどのように変化するんでしょうか?

予約の発送は2015年1月。早く手に取って使ってみたいですね!

source: Meta, Telegraph

(徳永智大)