ニューヨークのスカイブリッジ。それは「かつて夢見た未来」

    ニューヨークのスカイブリッジ。それは「かつて夢見た未来」 1

    レトロフューチャーは過去のもの。

    SFストーリーでよくあった「人々は空中都市に住み、天空の通路を歩く」という設定。ニューヨークの街にかかるスカイブリッジ(ビル間の連絡通路)はこんなストーリーに夢を膨らませた人々が建てたのかもしれません。でも、もうそんな「未来の建築物」はすでに過去の遺物であるようです。

    24番西通りにあった有名なスカイブリッジが壊されたのをきっかけに、Scouting NYがニューヨークに残るスカイブリッジたちの写真をまとめてくれました。これを見るとフリッツ・ラング監督の傑作SF映画「メトロポリス」を思い出してしまいますが、それもそのはず。これらのスカイブリッジはその映画と同時期にできたのですから。「メトロポリス」 は1927年に製作されたので、相当古いってことになりますね...。

    ニューヨークのスカイブリッジ。それは「かつて夢見た未来」 2

    映画ができてから約100年で、どうしてこうも変わってしまったのか。それは20世紀にエレヴェーターシステムが改善してきたおかげもあってか、スカイブリッジの存在意義がどんどんなくなってきたから。スカイブリッジは外に出なくてもすむ一方、行ける場所は限られていますよね。

    24番西通りスカイブリッジ

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    これが先述の有名なスカイブリッジ。たしかに「メトロポリス」に出てきそう。

    32番西通りスカイブリッジ

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    こちらは銅で覆われたアール・デコ調。たしかにニューヨークっぽくないですね。

    パイン通りスカイブリッジ

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    ウォール街の近くにあるこちらのスカイブリッジ。破損してしまっていて、景観的にも目障りだという声も。

    15番西通りスカイブリッジ

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    有名なお菓子オレオが発明された、ナビスコ・ベーカリーに1930年からあるスカイブリッジ。もう使われてすらいません。

    ステイプル通りスカイブリッジ

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    こちらも有名なスカイブリッジ。マンハッタンでは1番低いところにあるスカイブリッジで、ニューヨーク病院によって経営されていたクリニックを繋いでいたそう。これだけ低いと、みんなエレヴェーターを使ってしまいますよね。

    ちなみに、ネタ元のSoutingNYでは、他のスカイブリッジも紹介しています。気になる方はぜひ見てみてくださいね。


    まだニューヨークに数カ所残るスカイブリッジは、今日も未来天空都市に憧れた人々の夢を背負って頑張っています。「フィフス・エレメント」や「宇宙家族ジェットソン」は、まさにその投影でしょう。これらを「過去の遺物」として片付けてしまうのはいささか残念ですが、本当の「未来」にいくための都市計画には必要ではないのかもしれません。

    Image by Flickr / Wikipedia / ScoutingNY with permission

    source: SoutingNY

    Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文

    (Tomo)