Oculus Rift用の新しいヴァーチャルガンでターゲットを射撃!

Oculus Rift用の新しいヴァーチャルガンでターゲットを射撃! 1

テレビゲームと少しでも付き合いがある方なら、ガンコントローラを手に取った事があると思います。所詮はギミックかも知れませんが、それでも楽しいものですよね。しかし、Oculus RiftとTrinity VR製のMagnumが、ガンコントローラを更にクールにするかも知れません。

任天堂のビームガンやセガのバーチャガンのように、Trinity VRのMagnumは銃の形をしたコントローラです。トリガーがついていて、それにいくつかのボタン、そして離れた所にジョイスティックが二本あります。そういう意味では今までのコントローラと近いのですが、大きく違うのは、狙うのはスクリーンではないという点です。

かつてのライトガンは、真っ黒のフレーム(そしてターゲットの点のみ白)を挿入し、ガンのバレル内にある光受容器でターゲットの狙いを確認するという素晴らしいシステムを採用していました。よりモダンなガンは、Wiiのコントローラのようにモーションセンサで照準を動かす、マウス同然のつまらない方法を使っています。しかしスクリーンを狙う必要がない以上、Magnumはそのどちらも必要としていません。代わりに、カメラを使う事で目から見た時にどの方向を狙っているかをトラッキングする方法を採用しており、その効果はバツグンです。

最初に体験したデモは単純な射撃場でした。名前も顔も、腕すらないキャラクタな私は爆発する樽に囲まれており、当然のように樽を狙撃し始めました。

始めてすぐにクールだと思ったのは、スクリーンの前で銃を持っているわけではなく、スクリーンを通り抜けて持っているように感じた事です。スクリーンという窓越しではなく、銃を持ったままゲームの中に入って狙っているようで、そのあまりの自然さは驚異と言えます。

Trinity VRのデモはまだまだ原始的で銃は宙に浮いているため、Project MorpheusのMoveを使ったデモに比べると没入感を損なっている面は若干ありましたが、ちゃんとモデリングされた腕と指さえあれば、リアルさは格段に増すと思います。

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しかし最も驚いたのは、「仮想の銃を持つ」というコンセプトを楽しむのがいかに難しいかという事です。照準がスクリーン中央に固定されている伝統的なシュータに慣れていたので、銃のサイトを目の前に合わせ、椅子に座ったまま視界と銃が固定されたようにグルグルと回っていました。

ところがそのうち、見える物は全て狙えると気づいたのです。そして見えないものまで。そこで一方向を見ながら全く違う方向目がけて撃ち始めました。銃を持った手をブンブン振りながら、撃った方角から爆発音が聞こえるまで連射してみたのです。このコンセプトを、塹壕めがけて上から撃ったりカヴァーの後ろからブラインドファイアしたりといった方法に使う事は想像にかたくありません。世界は見える範囲だけではないと気づいた赤ん坊のように、この新たな自由は素晴らしい発見でした。

Magnumのジョイスティックでスペースシップを操作しながら射撃するサイケな2つ目のデモをプレイする頃には、私はすっかり操作になじんでいました。

銃の写真を見て頂ければ分かるように、Magnumはまだ開発の初期段階にあります。私が体験したのは初めての動作可能なプロトタイプでした。完成への予算はご想像の通りKickstarterで集める事になっており、つい先日プロジェクトが開始しました。

Trinity VRが目指しているのは、格好良い見た目のコントローラであると同時に100ドル以下、あるいは更に安い低価格で提供する事です。Magnumは素晴らしく革命的ではあるもののユニークなアイデアではないし、VRでモーショントラッキングする銃は誰もが考えつくでしょう。なので、低価格は完全に必須であると言えます。Trinity VRの最大のチャレンジは、市場に一番乗りし、一番の商品を開発し、最も普及させる事です。

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現時点では、その見込みは十分にありそうです。Magnumは家に転がっているような古いウェブカメラでも動作するため、コストの削減に役立つ上、コンシューマ版Oculus Riftの発売に合わせてのリリースを目標としているので、十分な数のゲーム開発者が取り入れてくれれば、メインのOculus用ガンコントローラになる可能性は非常に高いと言えます。

最大の障害は、皮肉な事にOculus VRかも知れません。というのも、Oculus VRは自社製のモーションコントローラを開発しており、もしその一つがガンコントローラだとMagnumの必要性が薄れてしまう可能性が高いからです。なので、今はまだ買うには様子見が必要だと思います。

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Oculus Rift用ガンコントローラの主役のなるのがどれなのかはともかく、誕生してまもないこのテクノロジは既に素晴らしいものであり、より潤沢な予算とハードウェア、そして秀逸な技術者達がその両方を使う事で更にエキサイティングになっていくでしょう。これほど興奮したのは、ダックハントで初めてカモを撃ち落とした時以来かも!

Eric Limer - Gizmodo US[原文

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