NYCにできたばかりの通路、「世界で最も高価な通路」との異名が

2014.08.22 20:00
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一体どんな通路なのでしょう。

ワールド・トーレド・センター・トランスポーテーション・ハブは、ニューヨークの交通の新たなシンボルとなります。もともとあったワールド・トーレド・センター駅は、アメリカ同時多発テロ事件の後、2003年に臨時開設され機能していましたが、現在は大掛かりな改修工事中。来年2015年に完成予定で、ワールド・トーレド・センター・トランスポーテーション・ハブとして生まれかわります。駅建設費用40億ドル(約4,000億円)という膨大な額がニューヨークでは常に話題となっていました。そして完成を前に、すでにハブの一部である通路「ウエスト・コンコース」が一般公開され、利用可能です。このウエスト・コンコース、早くも「世界で最も高い通路」という異名がついてしまいました。

そのニックネームの由来は、もちろんその建設費用がとんでもないから。新たに地下にトンネルを掘って通路を作ったために、もう笑っちゃうほどお金がかかってしまったのです。その額およそ2億2,500万ドル(約225億円)。通路自体は600フィート(約183m)なので、1m進むごとに約1.2億円ほどかかったということです。なんと歩きがいのある道でしょうか! ちなみに、2億2,500万ドルあれば、ヨーロッパ大陸の各主要都市全てで、地下鉄の駅と1kmの地下通路ができあがってしまうだとかなんとか…。


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駅のレンダリング画像


いくら主要駅とはいえ、なんでこんなにすごい額になってしまったのでしょうか…。スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバ氏がデザインしたこの駅、まずはその奇抜で、良く言えば幻想的、悪く言えば非現実的な構造がすでに予算オーヴァー。しかも、今後のメンテナンスにお金がものすごくかかる可能性が大きいようです。

エリオット・スピッツァーニューヨーク市長時代の交通局長は、あまりの超過予算にデザイン修正を指導していたのですが、悲しいかなスピッツァー氏がスキャンダルで辞任。その後市長となったデビッド・パターソン氏は、アメリカ同時多発テロ事件の10周年にメモリアルミュージアムをオープンすることを第一優先にしたため、デザイン見直しの話は立ち消えてしまったというのが裏話であります。

ニョーヨーカーにとってはワールド・トレード・センターには特別な意味があり、莫大な予算にも賛否両論あるようです。とはいえ、世界で最も高価な通路ですから、ニューヨーカーのみなさんは、できるだけ使った方がいいですよね。せっかくだもん。


Image: Noel Y.C.
source: Next City

Alissa Walker - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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