パスワードや指紋認証に代わる? 脳波を使った個人識別技術

パスワードや指紋認証に代わる? 脳波を使った個人識別技術 1

究極の個人認証っぽい。

いろんなウェブサーヴィスを使うにあたって、セキュリティを守るためのパスワードは必要不可欠なものですよね。でもひとつのパスワードを使いまわすことは危険極まりなく、僕たちは多くのキーを覚えなくてはなりません。パスワードの父も悪夢だと嘆いているほど。

でも富山県立大学の生体情報理工学を専門とする唐山英明准教授が開発した技術によって、将来デヴァイスやキーボードに触れることなく、安全にコンピュータにログインできるようになるかもしれません。

今回発表されたのは、特定の音や写真に意識を向けてから約0.3秒後に発生する「P300」と呼ばれる脳波を利用し、約90%以上の精度で個人を識別できる技術。唐山准教授は「脳内の電気信号は他人に盗まれない利点がある。さまざまな生体信号と組み合わせることで、100%の精度の個人識別を目指したい」と話しており、さらに多くの実験を行い、その信頼性を高めていくとしています。

広がる脳波の活用

脳波とは人の脳が活動している限り発せられる微弱な電気活動。数年前にヒットしたnecomimiもこれを使って動かすものなので、そのイメージがある人も多いかも。

もともと脳波は疾患の診断などに活用されていたのですが、医療分野に留まらずさまざまな領域で用いられています。テクノロジー分野でも「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」と呼ばれる機械に脳波を入力してシステムを制作する研究も多くあります。

以前は脳波を計測しようと思えば医療機関向けのものや個人用でも100万円以上の機材が必要でした。現在では一般の人でもNeurosky社Emotiv社のものなどであれば、約1万円程度の値段で手に入れることができるようになりました。

今後、安価なシステムの開発が進めば一気に普及するかもしれませんね。グーグルグラスなどのスマートグラスやイヤホンにも組み込めると面白そう。頭に装着して脳波測定ができるスマートヘッドセットなるものも近いうちに実用化されたりして。

source: 読売新聞

(徳永智大)