五輪開催地の新デザイン、何が変わった? 変わってない?

五輪開催地の新デザイン、何が変わった? 変わってない? 1

13億ドル分カットしたスタジアムはこんな感じ。

7月、ロンドンを拠点とする建築チーム、ザハ・ハディド・アーキテクツがデザインする東京五輪・スタジアムの改訂版が公表されました。強い反対があったり、予算をカットされたりで最初のアイディアは実現が難しくなってしまいましたが、新しいアイデアってこれ、前とほとんど同じじゃないですか! 13億ドルもカットしたのに!

建築サイトのDezeenによると、このハディドのオフィスが公開した完成予想図は、今年5月に日本スポーツ振興センターが当初の30億ドルから13億ドル分の予算をカットすると発表した後に作ったものだそうです。しかしハディドによると、今回のデザインは予算よりも、「大きすぎる」であるとか「周囲の環境への配慮が足りない」などの最初のデザインが受けた批判に応えたそうだとか。再デザインでは、投資を最大限に利用して、効率性が高く観衆にもやさしく、維持性のあるスタジアムに仕上げることを目指しているそうです。

実際のところ、本当にスタジアムの敷地面積の変更を受けて変更したものなのか否かに関して語るのはきわめて難しいところではあります。5月にロイターが報じたところによると「新デザインではスタジアムの屋根は16フィート(約4.9メートル)下がり、グラウンドの面積も72万5,488平方フフィート(67,400平方メートル)削られることになるだろう」ということでした。しかし、今回の新デザインに対し、批評家たちはロイターに対し「ひどい模倣だ。これでもまだ大きすぎる」と批判的な意見を語っています。前回のデザイン(上)と今回のもの(下)はこのようになっています。

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13億ドルも削っているのに、どうしてこんなソックリなデザインが可能なのでしょう? いや、しかし! 表彰台や屋根は大きな変更が進んでいます。ハディドのオリジナルでは、屋根に降り注ぐクモの巣のような構造があり、それが資材を持て余しているように重たく見えていました。一方、新しい屋根では、構図そのものはオリジナルの路線を保ちながらも、軽量で伸縮性のある繊維を使い、使用する素材を減らしたことで、野外会場としても屋内会場としても使える柔軟性を与えています。この新しいデザインは、「試合がいざ終わってしまったら再利用することが難しくなる」という、もうひとつあった大きな批判にも応えています。

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これで十分でしょうか? ズバリ、良い方向に進んでいると思われます。しかし、この図案に関しての不平不満がこれで終わるとは思えません。もう1回、この2つの図案を比較してみてみましょう。

source: Dezeen

Kelsey Campbell-Dollaghan - Gizmodo US[原文

(沢田太陽)