特別なカードで横断歩行可能時間を延長するシンガポールの画期的なプログラム

特別なカードで横断歩行可能時間を延長するシンガポールの画期的なプログラム 1

歩行者が青信号の間に道路を渡りきれなかったら…、ドライバーはイライラ、歩行者も焦ってドキドキしますよね。

そこでお年寄りや障害者などが信号機の機械に特別なカードをかざすと、横断時間が延長されるというシンガポール発のプログラムをご紹介。都会の高齢化と交通問題を解決するスマートなアイデアです。

ほとんどの歩行者用信号機の横断可能時間は、健常者がきびきびと横断する時間に合わせて設定されているので、車いすを用いる人など、ゆっくりのペースでしか動けない人にとって、道路を制限時間内に横断するのは困難でした。都市や交通ルールは、全ての人にアクセシビリティを提供すべくデザインされるべきかもしれませんが、異なる能力の人に合わせて、全ての横断歩道の横断可能時間を延ばすのは効率的ではありません。でもこのソリューションでは、必要な人が必要な時だけ、横断可能時間を延ばすことができるのです。

特別なカードで横断歩行可能時間を延長するシンガポールの画期的なプログラム 2

この「Green Man Plus」プログラムは、2009年にシンガポールの陸上交通庁によって導入。要介護なお年寄りや障害をもった歩行者等がこの特別なカードを申請することができます。信号機でカードをかざし、有効なカードであれば赤いライトが点滅。横断可能時間を最大13秒延ばすことができるというシステムです(ただし交差点の大きさによって時間は異なる)。

2015年までにシンガポールの500以上の交差点でこのシステムが導入予定です。

このシステム、シンガポールでは上手くいっているようですが、他の都市でも導入は難しく無さそうです。多くの世界の都市では、お年寄り向けの交通機関割引パスなど発行しているわけですし、同じカードを用いて交差点の横断時間延長システムを導入とかできそうな気がします。高齢化する世界の都市のインフラ投資のひとつとして、日本の行政も導入検討いただきたいですね。そして何も特別なカードじゃなくても、単純に信号機に「延長ボタン」があっても良いかもしれません。

source: Quartz

Alissa Walker - Gizmodo US[原文
(mayumine)