オートコレクト機能の知られざる歴史

オートコレクト機能の知られざる歴史 1

お世話になってます、オートコレクト。

ちょっとしたミスも自動で修正してくれるオートコレクト機能。好き嫌いはあるでしょうが、広く知られ使われている機能です。そのオートコレクトがどうやってできたのか知っていますか?

現在マイクロソフトのデータサイエンス担当長であるDean Hachamovitch氏は、90年代初頭にワードの開発を担当していました。既存のショートカットやら機能の構築をしているうちに、Dean氏は自分がよく「The」を「Teh」とスペルミスしてしまうことに気がつきました。英語ではワード間に必ずスペースが入るため、このスペースをスペルチェックのトリガーとして活用し修正のアクションを行なうことを思いついたのです。「The」の他にもよくやる間違いが書き出され、オートコレクト機能は始まりました。

ちょっと話はそれますが、マイクロソフトチームは、その後すぐにオートコレクトの楽しい使い道を思いつきました。Dean氏は、彼の上司のパソコンで、彼の名前Deanをタイプすると同僚のMikeに、MikeとタイプするとDeanにオートコレクトするように仕掛けました。(困った上司はこの後、オフィスとパソコンに鍵をかけるようになったとか)オートコレクトを使ったイタズラは、こんな初期段階からあったのです!

さて、オートコレクトのイタズラで盛り上がるDeanチームですが、オートコレクトにも問題はありました。その1つが「不適切な言葉」、つまりエッチな言葉や暴力的な言葉です。例えば、Fワードと呼ばれるような不適切な言葉でスペルミスした場合に、マイクロソフトが「それはF〇〇○でしょ」と修正、又は提案すべきかどうかと。その采配は、Dean氏のインターン、当時19歳でハーバード大学休学中だったChristopher Thorpeさんに託されることになりました。オートコレクトの言葉を改善するキッカケとなったのがBill Vignolaという名前の男性でした。彼はビル・ゲイツ氏に苦情のメールを出していましたが、その内容は彼の苗字がとある言葉にオートコレクトされてしまうということ。彼の苗字「Vignola」は、なんと「Vaginal(女性器、膣)」という言葉に自動修正されてしまうのでした。Vignolaさん以外からも、オートコレクトへの苦情は寄せられていました。例えば、ゴールドマンサックス「Goldman Sachs」からは、オートコレクトで「Goddamn Sachs」になるというのもその1つ。この不憫なVignolaさんの存在によって、オークコレクトは改善されその精度をあげることになっていきました。

まさかこんな裏話があったとは。ネタ元のWiredでは、もっと詳しくオートコレクトの歴史が語られてます。

source: Wired

Sarah Zhang - Gizmodo US[原文

(そうこ)