パナソニックのシンガポール工場は、野菜が生産されているらしい

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勢いがあります、野菜工場。

パナソニック ファクトリーソリューションズ アジアパシフィック(PFSAP)は、シンガポールで日本食レストランを展開する大戸屋に、同社の野菜工場で栽培した野菜を供給することを発表しました。

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国土の小さいシンガポールの野菜自給率は8%(日本の野菜自給率は約80%)。自国で消費する野菜も、輸入に頼らざるをえません。しかし、工場生産なら通年収穫でき収穫量も多く、品質の高い野菜を生産できる。しかも自国で

観光やビジネスの場として急激な成長を遂げるアジア圏において、これは非常に大きな意味を持ちます。

何で植物工場ってピンクなの? エッチなの?

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現在、工場では10種の野菜をLED照明で育成しています。ここだけではありませんが、野菜工場内の写真がピンク色に見えるのは理由があります。ちょっとエッチな雰囲気を出すことで野菜の成長が促進される…。

というわけではありません(当然ですね)。

赤やピンク色の光の波長は植物の光合成を促進させ、青の光の波長は葉の正常な形態形成を促進させる効果があるため。理想的な比率は植物によって異なるのかもしれませんが、ピンクと青が5:1、もしくは10:1という比率が多いようです。

そして植物は、光を当てる周期によっても成長度が変化します。連続光よりも、一定の周期で光を当てるパルス照射の方が良く育つ実験結果もあるんですよ。LEDは特定の色の光を出せたり、照射制御も可能なので、このような野菜生産への利用には適任かもしれませんね。LEDにとっては過酷な状況であることに違いありませんけど…。

なお、路地栽培でもピンク色のシートをかぶせ、太陽光の波長を変換する「光変換ピンク農法」というものもありますよ。

工場による食料自給率の向上

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PFSAPでの野菜生産量は、現状ではシンガポール全体の0.015%でしかありません。しかし、2017年3月末には5%まで引き上げ、30種類以上の農作物を育成。ゆくゆくはシンガポール国内野菜生産量の50%まで拡大させたいとのこと。

自国産の野菜を、安定して生産・供給する。

その中で工場生産という手段は、非常に効率的であり、理想的なアプローチであるように思えます。もし、シンガポールにお出かけの際には、大戸屋に入ってサラダを頼んでみてください。それはきっとMade in SINGAPORE。パナソニック製です。

source: パナソニック ファクトリーソリューションズ アジアパシフィック, Panasonic Factory Solution Asia Pacific's First Indoor Vegetable Farm in Singapore via PR TIMES

参考資料: 植物工場研究所

(小暮ひさのり)