飛行機で前の座席が倒れないように細工したら大問題に

飛行機で前の座席が倒れないように細工したら大問題に 1

絶対にマネしたりしないようにね!

空の旅を快適に過ごすのは至難の技でもあったりしますよね。最大の不満は座席が狭くて足を十分に伸ばせず、おまけに前の座席の人がリクライニングシートを倒してきたら、トイレに立つのさえ一苦労させられるというスペースのなさ……。

そんなエコノミークラスには付きもののストレスを解消すべく、上の写真のような「Knee Defender」なる、グッズまで登場してきているのはご存知でしたか? こちらのパーツを座席前のトレイテーブルを支えるアーム部分に噛ませておくと、リクライニングシートがロックされて、簡単には前の座席の人が後ろへシートを倒せなくなってしまうのですが、ついにこのKnee Defenderをめぐって大トラブルが発生してしまったそうですよ。

米国内線の飛行機内で今月発生したという事件の詳細は、いまだプライヴァシー保護などの観点もあってか、その全容は明かされていませんけど、どうやらニュージャージー州ニューアークからコロラド州デンヴァーに向かっていたユナイテッド航空の定期便が、急きょイリノイ州シカゴに着陸せざるを得なかった原因に、Knee Defenderが挙がっているそうです。

機内12列目のミドルシートに座っていた48歳の男性が、ラップトップを快適に使い続けるため、勝手に前の座席のリクライニングシート利用をKnee Defenderでブロック。ところが、その前座席に座っていた48歳の女性がリクライニングシートを使えないことでフライトアテンダントに抗議し、その要請を受けて、フライトアテンダントは男性にKnee Defenderを取り外すように求めたものの、断固として男性は拒否。すると、その一連のやり取りを耳にして、すっかり頭にきてしまったという前座席の女性が立ち上がって、Knee Defenderを許可なく使っていた男性へコップの水を浴びせかけ、そのまま座席の前後で激しい口論に発展していった~というのが事の顛末のようですね。

ちなみにKnee Defenderによるトラブルを回避すべく、各航空会社は米連邦航空局(FAA)に対して、機内での使用禁止を法的に定めるよう求めた経緯もあるとのことですが、これまで飛行機内に持ち込んだり使用してはならない製品に指定されたことはありません。わずか21.95ドルで手軽に入手できるKnee Defenderは、もう発売されてから10年以上という息の長いグッズとなっていますけど、これほど大問題になったのは今回が初めてなんだとか。

なお、事件は通常のエコノミークラスのシートよりも快適なスペースを約束する、ユナイテッド航空の「エコノミープラス」のアップグレードシートにて発生しており、わざわざ高いお金を払って搭乗したのにリクライニングシートが倒れないことで乗客が怒ってしまったという背景も絡んでいるのかもしれませんよね。いずれにせよ、このトラブルで飛行機は目的地に到着する前に別の空港へ突如立ち寄らざるを得なくなり、激しい口論を展開した乗客は2人とも途中降機を余儀なくされました。違法ではないのかもしれませんが、こっそりと他の乗客のリクライニングシート利用を阻止してしまうKnee Defenderを使うのは考えものでしょうかね。

source: AP

Alissa Walker - Gizmodo US[原文

(湯木進悟)