Apple Watchに新しく使用される書体は、アップル独自デザイン

Apple Watchに新しく使用される書体は、アップル独自デザイン 1

発表されたApple Watch(アップルウォッチ)を見ていて、気づいたことがあります。

この新しい美しい製品に使われているフォントはなんだ、と。今年6月にiOSとOS Xに使用されることになって、評判の悪いHelveticaじゃないぞ、と。

新しく採用されたフォントは、読みやすさということを意図して作られたフォントです。そして、アップルが独自開発したフォントです。アップルからはまだ詳しい発表はありません。そして、おそらく今後もないでしょう。でも、今回のフォントがアップルで作られたということは発表されています。

「我々は最大限の読みやすさを保証するフォントを開発する所までこだわった」、と。

アップルのユーザーインターフェース・チームが、フォントに取り組んだ理由はなんでしょうか。そしてこのフォントの名前は? 何年も開発中と噂されてたApple Sans でしょうか? おそらく違います。

これはApple Watchのために、そしてその特性を活かすために作られたのです。

Apple Watchに新しく使用される書体は、アップル独自デザイン 2

アップルがHelveticaを採用した時、多くのデザイナーがその事を疑問に感じました。

小さいサイズで読むことを想定されていないフォントだからです。フラットデザインなiOSにはともかく、OS Xで使用する必要があっただろうか、など、たくさんの議論がなされました。

Apple Watchで使われるサイズにしたとき、繊細な細さが売りのHelveticaは、その繊細さが読みにくさに転じたはずです。ですから、Apple Watchの開発にはフォントの開発が不可欠でした。新しくデザインされたこのフォントは、ただ1文字1文字が識別しやすいだけでなく、すばやく意味が取りやすいように意図されています。つまり、移動中でもちょっと目を下げれば、受信したメッセージの内容をチェックできるように、ということです。

この事は、iPodがリリースされた時のことを思い出させてくれます。あの時、アップルは解像度の低い白黒画面で、十分に通用するフォントを必要としていました。そして、その時にアップルが行ったのは、自分たちのデザインを振り返ることでした。初期のMacに採用されていたChicagoを甦らせたのです。これはスマートな解決策でした。

Apple Watchに独自のフォントが採用されたというのは、これと同じことです。アップルのためだけにインハウスで作られ、カスタマイズされたものを採用する。どこかでデザインされたフォントを、アップルのフォントなどと言っていた最近とは、わけが違います。

Apple Watchに新しく使用される書体は、アップル独自デザイン 3

この新しいフォントを何て呼べばいいのか分からないですが、このフォントは見た目よりも機能を重視しています。そして、これはアップルが今までよりもインターフェースデザインに力を入れていくという徴候なのだと思います。Helveticaはなかなか綺麗なフォントです。そしてiPhone 6には向いているかもしれません。でも、私たちの腕にはフィットしません。

この名無しのフォントは、どんなスクリーンサイズでも機能的です。私自身はこのApple Watchのためのフォントがもっと沢山のアップル製品に採用されてもいいんじゃないかな、と思っています。

Alissa Walker Gizmodo US - [原文

(mio)