サムスン、グーグルの段ボール対抗機種「Gear VR」発表

2014.09.04 12:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

140903SamsungGearVR.jpg


グーグルの2000円の段ボール箱のスマホ装着型VRに負けじと、サムスンも「Gear VR」を本日発表しました!

噂通り、装着できるのは新製品Galaxy Note 4のみ(形状とOculus製作の専用ソフトの関係で)。Oculusと共同開発の製品です。

Durovis Diveや他のスマホ装着型VRに似てなくもないですが、頭の上でコブラがシャーッ…みたいなデザインが素敵です。単なるパーツの継ぎ合わせ以上の見事なVRに仕上がってますよ。


140903SamsungGearVR_a.jpg


まず画面。これはNote 4もすごいの使ってます。解像度2560 x 1440、5.7インチのSuper AMOLEDで、画素密度なんと515 PPI。これを凌ぐのはLGのG3のみです。あのOculus RiftのDK2(これまで見たVRで画質は最高)ですらNote 3並みの386 PPIなので、それよりもまだ高解像度です。いきなり100PPI以上もジャンプする計算になりますが、まだ完璧というわけではありません。ピクセル周辺に黒縁が見える「スクリーンドア効果」が目につきます。邪魔ってこともないのですが、Oculus Rift DK2同様、まだ目につきます。

Oculus Rift DK2がいいのは別に画素数が高いから…ではなく、酔いを抑える低残像技術(画面の高速なリフレッシュレートを活かし、頭を動かすと特定のピクセルを微かに塗りつぶすソフトウェア)がいいお陰ですからね。Oculusとの提携でそれも実装できたかどうかについてはサムスンの人も答えられませんでしたが、Gear VRもモーションブラーはほぼありません。Project Morpheusやグーグルのダンボールよりはずっといいのでたぶん答えはYESかも。

ヘッドセット本体でも競合にはないポイントがいくつかあります。まず、上部にフォーカスを合わせるダイヤルがあること。ここを左右に動かすだけでピントが合わせられるので、Oculus Rift DK IIの外付けレンズなんかより全然簡単。横にはボリュームボタンと小さなタッチパッド、戻るボタンがついてるので、全部外したり、外付けのコントローラ使わなくてもメニュー選択などの基本的な操作はできます。


140903SamsungGearVR_b.jpg


この戻るボタンは長押しするとGear VRの場合、プレイ中のゲームや視聴中の動画から別のフィードに切り替えて、携帯カメラから入るストリームも見れるので、ヘッドギア外さなくても目の前の現実の動きが手に取るようにわかるんですよ。ま、外してもいいけど。

もっと大事なのは全体的につけ心地がいいこと。ストラップも目の周りも適度に柔らかくてゴツゴツ当たらないし、すごく軽くて驚きました。つけてるの忘れるほど…というと嘘になるけど、重くはありません。ケーブルがついてないお陰もありますね。まあ、逆に言うと使用中、Note 4の充電はできませんから、VRゲームをある程度の時間やって外出するときなんかは、ちょいと不便かもね。


140903SamsungGearVR_c_back.jpg


Gear VR触ってみた感じでは、映像も動作も最高です。まだ種類はそんなに沢山ありませんけどね。3Dでコールドプレイのコンサートの映像見て、トニー・スタークのラボのCG版をガイド付きで見学してみたんですけど、どちらもすごく良くて、「おーすげー、今どこにいるんだっけ」っていう感覚になりました。515 PPIだし、モーションブラーも最小限に抑えてるし、現状ではベストなVRと言えそうです。

1月にOculus Rift使って感動して半年ちょい。もう携帯装着型にほぼ追い越されちゃうんだから、進化のスピードには驚くばかりですね。

もっとも、Oculusにも優位をキープしているポイントはいくつかあります。Gear VRは上半身のモーショントラッキングは一切できないので、棒の先に頭をつけたようなもので、前かがみにとかはできません。この前かがみが結構重要で(Gear VRもそのうち対応するかもですが)、Rift DK2がこれがあるからあの没入感が実現できてるんですね。その意味ではGear VRはまだ遅れをとってます。


140903SamsungGearVR_d_phone.jpg


Gear VRは、そのうちモバイルの処理パワーの限界にぶち当たることも予想されます。Note 4も2.7 GhzのSnapdragon 805搭載なので鈍足ではないにしても、Oculus Riftで一番映像がきれいな部類のゲームは、パワフルなグラフィックカードがどうしても必要。あるシーンを2つの眼に合わせてレンダリングするのは結構負荷のかかることなのです。Gear VRは動画やモバイル中心のゲームには最高でも、それ専用の非携帯装着型VRヘッドセットに本格度で並ぶことはないでしょう。

Gear VRは年内発売。価格不詳。このGear VRを使いたいがためにNote 4を買うのはやり過ぎとしても、Gear VRもすばらしい製品だし、もうNote 4を買う予定の人は大きなセールスポイントですね。もっとも一番気になるのは「このノウハウと引き換えにサムスン、Oculusに一体どんだけインセインな画面提供したの?」ってところですが。

携帯装着型VRもここまできたんだなあ、という感慨とともに、VRもまだまだしぶといなあ、との思いを新たにしました。


140903SamsungGearVR_e_front.jpg


Eric Limer - Gizmodo US[原文
(satomi)
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
特別企画

家事で空気は汚れる? 「Dyson Pure Cool Link」でチェックしてみた

Sponsored by Dyson 風が強くて気持ちいい扇風機と、微細なアレルゲンも取り除いてくれる空気清浄機。2in1なダイソン・エアマルチプライアーシリーズ最新モデルが、さらなる進化を遂げました...
続きを読む»

・関連メディア