NASA、火星探査車のフラッシュメモリを2億km彼方から遠隔初期化

NASA、火星探査車のフラッシュメモリを2億km彼方から遠隔初期化 1

90火星日で終わる予定が超人的な健脚っぷりを発揮し、11年余り経った今も火星を転げ回り続けているNASA火星探査車「オポチュニティ」ですが、さすがにソフトウェアにガタがきたようです。システムバックアップ、メモリーワイプ、再起動が必要になりました。

まあ、パソコンのクリーンナップとやることは一緒ですけどね。別の惑星からやるというだけで。

冬眠モードに入った先輩の「スピリット」同様、「オポチュニティ」も256MBのフラッシュメモリ内蔵で、地球にアップロードしたデータはここに保存されています。何年も何年も上書きを繰り返しているうちに、フラッシュメモリの一部のセルがおかしくなり、自動的に再起動されてしまうまでに…。今月はそれが10数回も起こってしまいました。

いったん再起動が始まると完了まで丸1日かかります。つまりその間、オポチュニティの調査作業が中断になってしまうんです。

これでは時間がもったいないため、とりあえずオポチュニティの現在のデータを全部地球にバックアップとって、その上でフラッシュメモリを全消去し、解決をはかることになったのですね。双子の探査機スピリットが2009年に健忘症になった時にも同じことをしたので、たぶん大丈夫。

NASA火星探査ローバープロジェクト責任者のJohn Callas氏も「フラッシュの再フォーマットはリスクも低い。基幹のシーケンスとフライトソフトウェアは探査車の他の非揮発性メモリのところに保存されているからね」と話していますよ

まあしかし、1.25億マイル(2億km)彼方から遠隔でバックアップとるんですから、その辺のラップトップのメンテとは違いますわなぁ…。「ちょっとあっちの星にバックアップとってくるわ」って、クラウドにバックアップどころじゃないよね。

source: NASA JPL via Slashdot

Robert Sorokanich - Gizmodo US[原文

(satomi)